11/26/10:00――イヅナ・根ヶ布慶次郎
仮に眠りから目覚める時、なにを思うかは人によって差異がある。こと、
以前、おかしいと言われてからは口にしなくなったが、本人もおそらくと前置した上で、きっとそれは、眠る前――つまり、昨日からどのようにして地続きであるのか、そんな回想を含めた確認をしたいからだろうと思う。
だからいち早く、その状況に対しての違和は感じた。瞳を開く前から頭が動きだし、あ、これはちょっとまずいぞと警笛を鳴らすまでに十秒とかからない。脳裏に浮かぶのは肌寒い雨の中を走り回り、熱した躰を伝う雨とは違った汗が恐怖を喚起させる状況だ。
あれからどうなったのだろうか。
不安を抱きながらも、一切顔に出さずに目を開けば、随分と固いパイプベッドの上に寝ていた。上半身を起こすついでに表面を撫でれば、するりと滑る。飯の臭い刑務所ではないのか、それとも今時の刑務所ならばこのくらいのシーツは常備しているのだろうかと、視線を巡らす。
ぱっと頭に浮かんだのは保健室だ。これから高校生になろうという慶次郎にとって、中学生でもあったのだから、病院よりも馴染み深い。ただ、消毒液の匂いなどは残っていないらしく、あまり使われていないような様子だけはわかった。
「起きたかクソガキ」
「おはよーさん」
動揺よりも先に、感情よりも先に、へらっと笑った顔と気軽な返事が口を衝き、それから声のする方に振り返る。内心を悟られない、本音を隠す、それは生まれついて慶次郎が行ってきた所作であり、平時の動きだ。周囲からは落ち着いているとか、お気楽だと言われるが、それは彼にとっての処世術。
いつものように、できている自分を確認してむけば、デスクを背にして煙草を吸っている白衣の女性がこちらを見ていた。
視線は合わせる。そのくらい造作もない。それだけで内心を悟れた相手とは、未だに逢ったこともないし、悟られて困る内心でもないのだ。
ただ――本音というやつが、どうしようもなく、恥ずかしく思えてしまうだけで。
「……え、誰っスか」
「アタシか? ここの臨時っつーか、呼び出されて勝手に使われてる、医師だ。名前は吹雪――ん、おう、吹雪さんと呼べ。アンタにとっても、アタシにとっても、それで充分だ」
「はあ……」
随分と強そうな人だなあ、なんて思いながらベッドから足を下ろす。改めて周囲を見れば随分と広い部屋で、二十人ぶんくらいのベッドが並んでいた。
慶次郎の着ていた洋服は、そのままだ。シャツが未だに軽く湿っているような状況で不快だったが、そのおかげで目が醒めたと思えば、文句は出てこない。ただし所持品はなさっそうだった。
「で――ええと、名前は、あー、カブ次郎か」
「誰がアブラナ科アブラナ属の野菜なんすか! 吹雪さんちゃんと読んで欲しいんすけど!」
「ちっ、細かい野郎だ。……メカブ次郎?」
「今度は海藻類きたこれ! わざとっスよねえ!?」
「健康状態よし、と……」
「俺の突っ込みで健康状態がわかるとか、どんな最先端医療なんすかもう!」
わけがわかんねえ、と頭を抱える。しかも本気で記帳してるあたり、なんだか認めたくない気分だった。
「慶次郎っス」
「おう、慶次郎な。正直、名前なんてのはどーだっていいんだよ。アタシはここに雇われてるわけでもねえ」
「俺も吹雪さんの事情はどうだっていい……いや、なんでもないっスまじで」
睨むと怖いことがわかった。身が縮む想いだ。
「で、そろそろ質問いいっスか」
「あ? 駄目だ」
「そ――そこをなんとか!」
「うるせえ。質問はこっちからだ。殺してから生かすぞてめえ」
「え、なにそれ、ちょっと興味あるかも」
「マゾかてめえ。アタシが面倒になる前に――」
「うっス」
冗談はここらで終わりかと、慶次郎は姿勢を正す。といっても、顔はどこかにやついたままだ。
さて、鬼と蛇とどちらが出てくるものかと、そんな心持ちである。
「こっから先、てめえの選択肢は二つだ。ここで過ごすか、それともどっかの誰かに引き取られるか」
「なんすか、それ」
生きるか死ぬかの二択じゃないんだな、なんて思いは横に置いて、首を傾げる動きをする。本心がどうのというより、よくわからない。
「どちらかを選べってのは、まあ、わかったっス。で、どっちを選べばどうなるっつーか、俺が今置かれてる状況ってのは、説明なしなんすか?」
「面倒だ」
「いや……吹雪さん、マジでそこんとこ説明してくんねーと、俺よくわかんねーんすよ」
「フン、物分りが良いクソガキだな、てめえは」
視線を投げられて、ぎくりと跳ねるのは内心の鼓動、表情だけが訝しげなものになる。
「どういう意味っスか?」
「てめえが置かれた状況、ね。少なくともなにがあって、どうなったのかは覚えてんだろ。だが、そこから先にある今が繋がらねえ」
連続して煙草に火を点けるのを見て、イヅナは足元に視線を落として頭を掻く。
「……ま、そうっスけど」
「慌てた演技でも覚えるんだな。――で、どこまで覚えてんだ、てめえは。顔を上げずに答えろ。それなら言えるだろ」
そこまで見抜かれているのか、なんて思いながらため息を足元に落とす。医師というのは侮れない。
「――俺の使ってるコレが、危ういって理由で確保されたんすよね」
「経緯としちゃあ、そうだな」
「誰なんすか、あの女の人たちは」
「てめえの選択次第じゃ、教えられねえ範囲だ。職業は狩人だってくらいは言えるな」
「――はは、聞いてたのとは、随分と様子が違うもんっスねえ」
「学生つったって、ピンキリだ。同じことだろ。実際、てめえの持ってる術式は、この界隈じゃ――よっぽど良い手を使わない限り、狩人専用の留置所にぶち込まれるレベルのもんだ」
「でもここ、違うっスよ?」
アタシが説明する義理はねえんだけどなと、舌打ちついでに付け加えられた。
「横からかっさらったのが事実だ。こっちの都合でな。つまり――現時点で、てめえは助かったと、そう思ってもいい」
あくまでも、現時点では、だ。
「理由は、ここにいる死にぞこないのクソ爺が、後継者がどうのって、てめえを見つけたからだ。そこらは本人に聞け」
「うっス。ここは、どこなんすか?」
「秘密裏に、狩人育成施設と呼ばれている――あ、これまずかったか? まあいいか」
「いや、まずいことは言わないで欲しいっスよ!」
「うるせえ、知るか。だからって、てめえを狩人に仕立てたいわけじゃねえんだから、大丈夫だろ」
「はあ……」
「この場所はいいだろ。ほかに……ああ、お前の現状だな」
「現状?」
「ほぼ丸一日の睡眠中に、こっちがやった手続きが報告されてんだよ。あーっと……おう、この書類だ。なになに? 死亡届の受理が完了。戸籍の抹消も終わってるな」
「うおーい……」
「喜べよ。今時のイギリスでもこんなことはねえぞ。住居は……ああ、三重県射手市か。蜘蛛の想定なら問題はねえな」
「いや、あの、マジっスか」
「人を消すってのは、こういうことだ。しかもお前、孤児だろ? 余計に簡単じゃねえか。理解できたか?」
「めっちゃ理不尽な感じもするんすけどね、まあね、理解はできちゃったっスよ」
「だったら出てけ。てめえに逢いたい化け狐は、ここにゃいねえよ」
「うっわ、放り投げたよこの素敵な女性!」
「だから、アタシが知ったことじゃねえんだよ。外に出るな、屋内でキツネを探せ。てめえの目なら見つけられるだろ」
「――」
以上だ、と言ったきり背を向けて煙草を吸いだす吹雪の態度に苦笑を一つ、立ち上がった慶次郎は躰が動くことを確認してから、その場をあとにして廊下に出た。
「事情はそれぞれってねえ」
慶次郎は普通の学生だ――いや、だったと、言いかえるべきだろう。確かに孤児だったし、拾われた老夫婦にはよくしてもらっていた。多少のアルバイトで小銭を稼ぎながらも、学校に通ってそれなりに楽しい日常というものを謳歌していたように思う。
けれど、それが誤魔化しであり、一時のものであることも、自覚していた。
べつに慶次郎の目が、物事を細かく、かつ明確に捉えられるからではない。もちろんその影響もあるだろうし、その原因については慶次郎自身にあるのだが、それ以上に、自分を俯瞰するとでもいうのか、いわゆる立場というものについて、よく考えていたからだろう。ついでに言えば、本音を口にすることが恥ずかしく思えてしまう性格から、余計に周囲を見ていたのかもしれない。
けれど、それだけだ。そんなものは、アルバイトなどをして社会経験を積んだ人間ならば、誰だって気にすることでしかない。だとすれば慶次郎の特異性はやはり、その目にあるのだろうけれど。
軽く意識するだけでいい。たったそれだけのことで、慶次郎の瞳は僅かに紅色となり、細かい分析が可能になる。零と一の羅列を組み上げるようにして、数値の量を増やしていけば、それは一つの証明になるのだ。
一人で廊下を歩くことに不安はない。戸惑いはあるが表面には出ず、足を叩く感触がやや固いこと、全体的にプレハブのような造りであることを確認しながらも進む。上を見れば三階であることまで見通せるのだから、それなりに便利だ。
無防備にも、当たり前のように廊下の角を曲がった先、二十メートルほど前に人影が二つあった。一人は窓枠に腰掛け、その隣には腕を組む――少女たちだ。
直感的に、まだ幼いと思う。けれど三歩を踏み出して目視した慶次郎は、そのままぴたりと足を止めた。
――おい。
この二つの目で、いろいろな人間を見てきた――つもりだ。
それでも、わかる。幼さ、つまり年齢的な外観からは想定できないほどの、いびつさが見てとれた。
小さな器に、四十過ぎの経験が詰まっているような、いびつさ。それでいて、本来は人に存在しない何かが、ある。
背中に嫌な汗を掻きながら、足を再び進めるのに二秒。へらっとした顔になっているかどうか、窓に映る自分を一瞥して確認した。
「どもっス」
「うむ、いい挨拶だ若人。ははは、なあに、そう畏まることもあるまい。なあ?」
「そうね――」
腕を組んでいた女性が軽口を叩くと、無表情を能面のように被せた窓枠に座る少女がこちらを見る。
「――見えていたようだし」
「わーお。いやあ、気付かれたのは初めてだなあ。ここじゃそれ、普通なんすか?」
足を止めて対峙すれば、頭一つぶんくらい違うようにすら思える。
いや、現実としてそうなのだ。けれど慶次郎の瞳に映った二人は、とてもじゃないが直視できず、威圧に耐え切れずに逃げ出したいレベルだ。
幽霊が怖い――幼心に抱くその気持ちが、今ならわかるような気がする。
「どうかしら。普通かどうかはともかくも、自分の中身を探られて気付かないような人間じゃないわね」
「へええ、こりゃ参ったっスよ。で、吹雪の姉さんに放り出されて、キツネって人を探してるんすけど、どこっスか?」
「ふむ。ああなに、重要な場所なのだがな、そこの角を曲がって左に進み、突き当りを左にもう一度進んだあと、右側だ」
「あ、どもっス」
なんだ、結構親切なんだなと、軽く会釈をして言われた通りの道順を歩き始める。背筋に流れる汗が先ほどとは違って、ものすごく冷たい。嫌だなあ、なんて思いながら到着した先は、女子トイレだった。
三秒考え、回転――そのままきた通路を全力疾走で戻った。
「ほう、なかなか良い脚だな。うむ」
「重要な場所なのは確かにその通りっスけど! 俺としては男子便所を教えてくれた方が役に立ったし、キツネって人もいねえし! むしろいたら困るっスよ!」
「ははは、まったくだ」
「ぜんぜん悪びれてもねえっスね! はあ、はあ……あーなんか疲れた」
「今の名前はなに?」
「根ヶ布慶次郎っス。……え? 今?」
「いいのよ、言葉の綾みたいなものだから。だいたい、私に訊ねなくとも、あなたの目があれば簡単に見つけられるでしょうに」
「いやいや、これがまた狡猾な手でな。いいかね、こうやってわからん素振りをすることで、こちらの情報を引出しつつも、自らの立ち位置を確認――したところで、親の虎に発見された現状、どうしようもないがね。ボクならばとっくに白旗だ。はははは」
「笑い話じゃないっスよ……。あの、ここって狩人を育成する施設なんすよね?」
「そうだとも」
「といっても、五人しか残ってないけれど」
「え、そんだけなんすか?」
「馬鹿で無茶をしたからよ。この子は一期生だけれど、私たち二期生はざっと二百人。戦闘訓練での殺し合いが週に一度あったから、半年でもう十人くらいだったかしらねえ」
「はあ……そうなんすか」
「安心なさい。あなたにそれを求めているわけじゃないものね」
「そうっスか。ええと……じゃあ、俺はこれで」
ぺこりと頭を下げて適当に進むが、背後には視線をもう感じない。
殺し合いをして? それがどういうものか知らないし、想像することも今はしないけれど、慶次郎にはその程度のことで、彼女たちのようなモノが、完成するだなんて到底思えない。逆に、そんなことをしなくてもできるだろう、なんてことも思わないけれど。
――生きた心地がしねえなあ。
目を凝らして見れば、人の配置くらいはわかる。それでも彼女たちは目視するまでその存在に気付かなかったのだから、恐ろしく感じたのだ。
――ん? ってことは、あえて人のいない場所でいいんじゃね?
そう思って手近な扉を開いて中に入れば、そこに。
いた。
「おーう、きたか」
木箱に腰を下ろした、老人がいた。ふらりと立ち上がった姿は、やや小柄でありながら、枯れ枝を彷彿とさせる細身――そして、何故だ。
先ほどの少女たちは、発見できたら視えたというのに。
真正面から、目をいくら凝らしても、慶次郎にはその老人の中身が、まったく見えない。
「俺ァ、如月槻(きさらぎつき)寝(ね)だ。キツネと呼ばれてる」
「……あ、どもっス。慶次郎っス」
「慶次郎。どこまで理解してンだ、お前ェ」
「ほとんど理解してないっス」
「なら丁度良い、とりあえず見せろ」
「は?」
「わかんねえか、ははっ、そりゃそうか。なあに、簡単な話だ――殴り合いの喧嘩だわな」
「えっ、ちょっ、そういうの俺、好きじゃないんすけど!」
「ほれ、殴られると痛いぞ? ははは!」
するり、と懐に入られた。内部構造はわからなくとも、慶次郎の瞳は動きを追うことくらいできる。実際にこうした乱闘を間近にするようなバイトも、やっていたことがあるからだが、それでも、熟練者相手には逃げの一手だ。
逃げようがない。既に懐、それどころかキツネの右肩が、ぽんと触れた。頭の中では既に警笛、左手が拳を作るのすら見えても、まだ自分は何の行動にも至っていない時点で、もはや負けたようなものだ。
――あーあ。
どうしようもねえなあ、と思う。諦めが先行して、対応しようとしていた右手がそのまま、頭を掻く。
視線が合う。
笑っている。
――どっちが?
慶次郎は迷わずに右足を一歩、前へ踏み出した。そのぶんより大きく、キツネが退いたかと思ったら、触れていた右の方の肘がいきなり跳ね上がったので、思い切り額を打ち付けたら、首が折れるんじゃないか、と思うくらいの勢いで後ろ向きに吹き飛んだ。
当たり前だ。馬鹿のすることだ。誰だってそんなことはしない。
そのまま蹴り上げた脚は空を切り、腹部に手が添えられたかと思えば、そのまま床に叩きつけられた。
「――っ」
額の痛みはともかくも、呼吸が途切れる。受け身すら知らない慶次郎にとっては、かなりの痛手だろう。数テンポ遅れてから、げほげほと咳き込んでうつ伏せに倒れる。
「……お前ェ、馬鹿だわな」
「あー死ぬことはないけど、痛いっス……マジで、肘とかすげー痛い。あー、あー」
「お前ェ、武術家は知ってるか?」
「知らないっス」
「面倒だが、それでいいか。あのな? 俺が持ってる体術、お前ェ、引き継ぐ気はねえか?」
「それ引き継いだら、俺も狩人になれるっスかね?」
「は? 正気か?」
「うっス」
ごろりと回転しつつ起き上がったイヅナは、視線を足元に落として呼吸を整える。
「それもいいかなと思って……ま、いいのか悪いのかは、知らないっスけど」
「――ベル、どうだ」
「ああ」
いつの間にと思いながらも、のんびりとした動作で振り向いた慶次郎は、少年の姿を視界に収め、軽く頭を下げる。
――でたよ、異常なのが。
少女二人に関しては、明らかに人ではないと思える何かがあったのに、医療用の眼帯をつけているこの少年にはそれがない。ないが、それは人の範疇である、というぎりぎりの境界線が見えているだけであって、異常性はたぶん、少女たちよりも酷い。
当たり前の肉体に、当たり前の精神に、当たり前ではないものが詰め込まれている。
「狩人になりたいなら、捨てればいいだろ。過去、経歴、縁、常識、時間、感情――捨てられるものは全て捨てて、その空白に違うものを詰め込めばいい。キツネが教え込んでも、代償に見合った対価を得れば、なれる。世の中、そんなもんだ」
「うっス、んじゃそうするっス」
どうやって捨てればいいのかなんて、考えなくてもいい。詰め込むのを先にして、それで埋めていけばいいだけのことだ。
「えらくあっさり決めやがるじゃねえか、お前ェ」
「馬鹿っスから」
「んじゃ――ふうむ、おいベル、こいつァ根ヶ布慶次郎って名前だったはずだが、どうよ」
「スノウ……は、いないか。だったら、イヅナでいい」
「なんだよ、お前ェ、俺に首輪でもつけようってかよう」
「丁度良いだろ。管狐を使役する人種だ、ちょっとはキツネも落ち着け。それでいいな、イヅナ」
「ういっス」
「……ま、面白い野郎だ。いろいろ手配だけはしといてやる」
「へ? そうなんすか、いやまあいいっスけど……じゃ、よろしくっス、ベル先輩」
「おう」
何もかもを捨てろと言われて、躊躇いがなかったわけでは、ない。
けれど、慶次郎には、どうしても引っかかりがあったのだ。自分を確保した二人の女性、その片割れの少女が持っていた、妙に緊迫した雰囲気。軽く叩けば割れてしまうのではと思えてしまう、硬い気配。
もう一度逢いたいと、思った。強く思った。
だったら同じ狩人になって、同じ目線で、対等に逢いたい――慶次郎にとっては、ただそれだけの理由で充分だ。
ただし、問題は時間だ。
五年後、では遅い。
早くて一年、それを目安にして。
慶次郎こと、イヅナは、ここから新しい人生を始める。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます