俺が俺であるために

@5560

第1話 俺が俺であるために

「あんたはいつまでそーやって遊んでいるつもりだい!」

バシンッ・・・

鋭い痛みが俺の脳に伝わる。

「そうだぞ国彦、母さんの言う通りだ。

お前に俺達は今までいくらかけて育てて

来たと思っているんだ!」

・・・。

うるせーよ。

親が何だって言うんだ

家族が何だって言うんだ

学校が何だって言うんだ

友達が何だって言うんだ


今まで俺がそれに救われたことがあったか?

いつも自分の目標を潰されて

親の作ったレールの上を走らされて

学校では無害な自分を装って

それが俺の人生に必要なものなのか?


・・・・。

もういいだろう。

十分、分かった。

こいつらは俺の事なんてまるで心のない

ロボットみたく、扱う。

こんな奴らのために俺は人生潰す気には




なれない。

本当の俺は何処に消えたんだ。


探すぞ、本当の俺を。

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