最終話 星を継ぐもの
朝、目が
私が通学路で目覚めたときも、そんな感じだった。少しの間だけ、
心配そうにこちらを見ていた周りの人間が、
私はスマホの時計を見た。
なんとか、学校には
その後、日常生活に戻ると、私は魔法の世界を忘れるようになっていった。
あれは夢だったのだろうか。
私たちが住んでいる宇宙よりも、はるかに大きい巨人たちが、それを上回る大きさの魔物たちと戦っている。
少女のポケットの中に、私たちのちっぽけな宇宙が入っている。
賢者から継承した宇宙。
少女は魔法を出す。
ビッグバンですら「小さな爆発」なのだから、私たちの想像を絶するエネルギーなのだろう。
だとすれば、ワープも可能だ。
いや、それでも、証拠がないのだから、あの冒険は夢に違いなかった。
そう信じこむようになったある日、部屋にあったノートの切れはしへ、不思議な文字が浮かび上がるのを見た。
これは
翻訳メガネをかければ、「間宮君、事件だ。すぐ来たまえ」と読めたはずだ。
(了)
魔法と推理 村上玄太郎 @dhrname
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔法と推理の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます