第3話


 ショウは手を動かしながら考える。


 ポイントが無くなれば、死んでしまう? バカバカしいと言いたいのだが、あのセンを見てから心臓の音が止まらない。


 透明化のマントを羽織り、鏡の前に立つと確かに自分の身体が消えてしまった。


 このゲーム早い者勝ちだな。


 平和ボケしている日本人なら今のうちに殺した方がいいだろう。


 相手が特殊な力を持ってしまっても倒しにくくなるし、誰かが大量殺戮した場合、警察が動き出して厄介だ。


 すぐに動こう、持った物まで透明化するらしい。


 しっかりと鍵を閉め、俺は家を出て行った。



 ガタンゴトンと電車が走る中、俺は自分の持っているアイテムの説明を見ている。


 Sランク 能力カード2枚

 ランダムで特殊能力が使えるようになる。


 Sランク 透明化のマント

 羽織ってる者を見えなくさせる。また、持ってる物を見えないのだ。ただし、非常に燃えやすい素材でできている。


 Aランク 悪魔の呪いの札3枚

 触れた者に呪いを着けてしまう。また、呪いを持ったものが誰かに、3秒間当たるとその人も呪いにかかる。それの繰り返しで呪いの札を燃やすと呪いがかかった者は死んでしまう。


 Cランク 呪い解除の薬20個

 呪いを解除させる薬。


 Dランク 小型爆弾50個

 頭を吹き飛ばすぐらいの威力。



 ランクはSSS〜Fまであるらしい。


 SSS 不明。


 SS 滅多に無く、大半の者は殺せる。


 S とても便利なアイテム、組み合わせによってはSSを超える。


 A 便利なアイテム、組み合わせによってはSSを超える。多ければ多いほど強い。


 B レアのアイテム、使い手次第で強いアイテム。


 C 少しレアなアイテム、アイテム屋で売りに出されることもある。


 D 一般アイテム、個人アイテムショップで売られている。


 E 普通に使えるアイテム、数の多いアイテムだ。


 F ゴミアイテム。


 こう見ると、結構ラッキーな方だったのかもしれない。


 そして今向かっているのは、満員電車だ。


 特に身体が当たってもバレないだろう。


 こうして、俺はトイレで透明化マントを取り、札を持ちながら電車に乗り込んだのだった。



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