第2話


 2話


 どうする?


 外にいる男、確実にヤっている。


 あの腰に下げている剣、そして何より硬そうそうな黒い皮に見える鎧。


 ブーツには洗った後があり、その上の黒いズボンに少しだが血の跡があった。


「早く出てきてくれませんかね? 私としては時間が欲しいので、聞こえているのでしょ?」


 驚き胸が跳ねた。


 足音のせいだ、もう少し慎重に行くべきだったのだ。


 様子を見るため仕方ないので問いかけることする。


「お前は誰だ?」


「面倒くさいですね……まぁいいでしょ、私の名前はセン。お届け物を届けるようにと黒の組織からの命令で来ました。貴方のお父さんの関係者です」


 ありえるのかそんなこと? いやあの男ならありえるか。


「合言葉は?」


「無敵」


 確かに合っている。


 仕方ないので俺はドアを開けた。




 黒い服を着た男、細くて強そうには見えないが何か危険な雰囲気だ。


 警戒を強める俺に対して、黒い服の男は、ズボンに手を突っ込み大きな箱を出した。


「ほれ」


「これは?」


「ゲームをやる時のアイテムだ、特別に面白い物も入れて置いた」


「そうか、わか……」


 受け取ると、黒い服を着た男は元から居なかったように消えてしまったのだ。


「幻覚の世界見たいだな」


 ぼそりと呟くが、現実だったことは俺でも分かった。


 手元に重たい物が確かにあり、ダンボール臭ささが鼻に漂ってくるからだ。



 この作業、何回目だ?


 二回も渡すんじゃなくて、初めからいっぺんに渡せばいいのに思いつつ、カッターで丁寧に開けた。


 中に入っている説明書と道具を見てみる。


 Sランク 能力カード2枚

 Sランク 透明化のマント

 Aランク 呪いの札3枚

 Cランク 呪い解除の薬20個

 Dランク 小型爆弾50個


 ギルドカード一枚


 ゲームの説明書……分厚いな!


 余りの大きさに片手では持てない。


 ページをパラパラとめくり、なんとなく内容確認する。



 レベルの説明

 上がっていくことにいろんなことができるようになる。


 地上説明

 いつでも戦闘状態に入ってもいい。


 有用世界

 マッチルポイントは払うことによって、戦闘を禁止した地域に入ることができる。もし殺してしまった場合自分も死ぬ。


 超有用世界

 さらに多くのマッチルポイントを払い、戦闘禁止した地域に入ることができる。もし殺してしまった場合ギルドが死んで無くなる。


 黒の組織

 販売などを目的とした組織。物を殺して奪ったりすると、大変なこととなる。


 モンスター

 なかなかいなくて、マッチルポイントも少ない。


 サバイバル×デスゲームの説明

 10歳から70歳を対象に行うゲーム。それぞれ1人ずつゲームをやる権利が与えられる。箱に入っている特殊アイテムを使い、人々を倒せ!


 サバイバルの説明

 それぞれの武器を使い、人々を倒してマッチルポイントを獲得するゲームである。多く獲得したマッチルポイントはオークションを使い様々な物と交換できて、有利に進められるだろう、


 マッチルポイント説明

 一日ごとに100ポイントなくなり、0になったら死んでしまう。一人倒すことにより10.000ポイント。


 ギルド説明

 二十位以内に入れるとボーナスがある。様々な機能が付いてくる。これは安全なホームをている者のみ立ち上げることが可能。買う時大きさによってポイントが変わる。


 チームの説明

 一時的に組むことによって、経験値が分担される。


 旗色の説明

 赤、青、黄、緑、紫、白と6種類がある。

 このチームの色達の戦いは禁止されていて、戦いをやるには決闘が必要。また一位や二位にはボーナスが付く。やってしまった場合1000.000ポイントマイナス。


 デスゲーム

 足が無くなってしまった人用のゲーム。レベルを上げ、思考を使い、相手の先を読め! 対戦することでマッチルポイントを奪い合いができる。またストーリーを進めることによって、特殊なアイテムがゲットでき、様々なアイテムと交換しろ、オークションもある。このゲームはサバイバル用のアイテムも手に入り、チームを組める。


 決闘

 決められた者同士で限定されたフィールドで戦うことになる。


 奴隷カード

 気絶した者は奴隷にできる。


 ロボットカード

 感情をなくし、忠実に動く下僕。


 コントロールカード

 記憶や性格まで変えてしまう恐ろしいカード。


 地上は戦場になるのか……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る