デスサバイバルゲーム

@kabunyan

第1話

 神谷ショウ編


 世界はつまらない。


 明るい部屋の中、ノートパソコンを打ちながらふとそんなことを書いた。


 どんなにゲームをやっても、ドキドキしない、退屈である。


 肩を回し、パソコンをやり風呂に入り寝る。ただ、そんな人生を歩んでいた。


 ダンボールが届いたまでは……。


 家を出ると、目の前にダンボールが置かれている。


 どう言うことだ?


 何も書いていないダンボール、辺りを見回すと他の家にも置いてあった。


 間違えた訳じゃ無く、これは誰かのいたずらなのか?


 最近のいたずらは短時間に此処まで手の込んだことをするのか?


 頭をひねるがとにかく邪魔なので、退かそうと思ったが色々と入っている音が聞こえる。


「開けてみるか」


 そう呟いて部屋に持っていき、カッターで開けてみた。


「随分といろいろ入ってんな、ゲーム機か?」


 ゲーム機、スマートフォンらしき物、契約の紙、腕につける特殊な機械。


「契約の紙が怪しすぎないか? いちいち面倒くさいが仕方がない、やってみるか」


 契約の紙には、名前、住所、電話番号、趣味の他に——


「このゲームをやると死にますが覚悟はありますか? 無いな」


 変なことが書かれていたが、特に気にせずに進めた。


「よし終わった、てっこの紙は言ってどこに出せばいいんだ?」


 ダンボール箱をもう一度見てみるが、他に説明らしき物は入っていない。


 仕方ないので他のいじくってみる。


 まずはゲーム機に電源を入れた。するとスマートフォンを立ち上げてくださいと出た。


 そばに置いてあったスマートフォンを手に取ると自動で電源が入り、契約の紙を写真で撮れと出でくる。


 迷わず取ってやった、何が起きても対抗できる自信があるのだ。


 するとダウンロード中と出た。


 このいたずらをパソコンで少し調べてみようと、インターネットから探してみるが、余り情報が載っていない。


 同じく、玄関の前に置いてあったと書いてある。


 その間にダウンロードはすぐに終わり、もう一度外に出てくださいと書いてあった。


 思わず、スマートフォンを近づけて見てしまったのだ。


 この文章を見て、1つ疑問に思ったことがある。


 監視されている?


 “もう一度外に出てください”どうして家を出たことが分かった?


 何かが頭の中に引っかかる。


 1度家を出て、このダンボールを無視していれば、こんな答えは返ってこないだろう。


 ただ考えすぎって言うのもあるかもしれない。


 そうしている内にピンポンとなった。


 思わずドアのところに行き、穴から外を覗いてみる。


 黒い男の人が立っていた。

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