ⅶ
ザザッーとノイズが走った後、場面が遷移した。
気がつくと、一面のルピナス畑の真ん中に萌黄が起立していた。
樹が幼い頃よく家族で訪れた公園だ。
立ち昇る大きな花穂は、初夏の日差しを浴びて白・藤色・紫・ピンクのうつくしいグラデーションを奏でていた。
あり得ない。
これも仮想空間なのだろうか。
そして、空の彼方から現れたのは巨大な渦巻き!
世界のすべての色彩が禍々しく変わった。
やがて、渦巻きの向こうから現れたのは……。
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