ハリアサ・ヴィキング

◆ハリアサ・ヴィキングとは、ノルドスカディナヴィア超大陸を本拠地とする重武装商船団/傭兵集団である。戦いの女神ハリアサと契約の女神ヴァ―ルの加護を受けている集団である。ハリアサ・ヴィキングという称名は主に女神ハリアサを信仰している集団が多い事に由来している。


◆ちなみにハリアサ・ヴィキング達は自身の事を概ね〈船乗り〉(アトロッズ/Atróðr)と呼んでおり、また女性達は自らの事を〈竜船〉(ドレキ/ Dreki )と呼んでいる。


◆ハリアサ・ヴィキングの特徴として、徹底した女性優先社会である事があげられる。これはハリアサとヴァ―ルによって女性に〈船舶〉(ランギ/Langi)と〈武具〉(スヴェーズ/sverð)が授けられる事にある。その為、ハリアサ・ヴィキングの女性は、様々な法的権利において男性よりも優先権を持ち、軍事指揮権・商業契約判断も女性優先となる事が多い。


◆〈船舶〉は飛空艇/外洋船としての機能を持つ巨大生命体である。概ね平均すると全長八〇メートル程。主である女性の精神的成長とリンクしており、成長と共に機能・性能を無制限に向上させていく。


◆〈武具〉の形状は本人の性格によって様々である(臆病な性格な者の〈武具〉は盾や頑丈な鎧になる)。また〈船舶〉と同じく主である女性の精神的成長とリンクして性能を向上させ、機能が増加・高度化していく。


◆ハリアサ・ヴィキングは概ね貨物運搬/小売業を生業としているが、高い戦闘能力を生かして傭兵団として活動している事も珍しくない。貨物運搬/小売業と傭兵業を兼務しているケースも多い。


◆船団長の兜には、率いている〈船舶〉の隻数と同じ角飾りが飾られる事が定められており、多くのハリアサ・ヴィキングの女性達は「百角兜」を目指して日夜頑張っている。


◆数十~数百万隻もの巨大な船団を組んでいるハリアサ・ヴィキングも存在しており、空域世界の政財界に大きな影響力を有している。


◆略奪を始めとした犯罪行為/暗殺等の裏稼業を主な生業にするハリアサ・ヴィキングもおり、そういったハリアサ・ヴィキングは〈狼の戦士〉(ウールヴヘジン/Úlfheðinn)や〈熊の戦士〉(ベルセルクル/Berserkr)、もしくは〈海賊〉(ピラット/Pirat)と呼ばれている。そういった存在はハリアサ・ヴィキングの社会では「人間を成長させる好機を与える神からの使者」としてあえて放置し、若いハリアサ・ヴィキングを鍛える存在として認知されている。その為、そういったハリアサ・ヴィキングを逮捕する依頼が来た際に、多くのハリアサ・ヴィキングは依頼を断る傾向がある。


◆勇猛果敢で勝気な人物が多く、困難を物ともせず前に進み、そして自由と強敵との戦いを愛する人々がとても多いのが特徴。悪くいえば粗野で野蛮で無神経、良くいえば鷹揚で器が大きく気宇壮大な人々である。

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