エウロペロ・オヴェル空域シリーズ設定資料集

イーストトゥーレスカネィ

◆ノルドスカディナヴィア超大陸の最も北西の空域に位置する島である。島の総面積は一垓三〇〇〇京平方キロメートル。人口は三四〇億人。首都はファル・モォー。

◆気候は南部沿岸部と北部の一部沿岸部は西岸海洋気候。島のほとんど概ねがツンドラ気候である。気候は概ね冷涼ぎみな温暖だが、天候は不安定である。秋冬期は低温であり、冬期は厳冬になる事が珍しくない。

島内には火山が数多くあり、それぞれの火山は女神が統治している。

中でも下記の一二女神の権能は極めて強大であり、莫大かつ様々な恩恵・加護・厄災を統治領域にもたらしている。

・クヴァンナダルスフニュークル

・エルトフェットル

・エイヤフィヤットラヨークトル

・スナイフェルスネスヨークトル

・ファグラダルスフィヤル

・グリムスヴォトン

・ラーカギーガル

・スルツェイ

・エーライヴァヨークトル

・カトラ

・ヘクラ

・バゥルザルブンガ

女神達はクヴァンナダルスフニュークルを除き、互いを強くライバル視しており闘争心が極めて強い。その為、些細な切っかけから苛烈な紛争を起こす事はしょっちゅうである。

クヴァンナダルスフニュークルは彼女達の和平仲介役といった立ち位置で、温厚で柔和な神格な事もあり、イーストトゥーレスカネィでは最高神として敬われている。

◆政体は立憲君主制。議会はストール・アルシングと称される一院制。議席数は六三〇〇。建国は再生歴四九七年。地球世界のヴァイキングである〈金歯のバルドル〉によって建国された。現王家は〈金歯のバルドル〉の子孫である。

◆空域の中では獣人族である雪狐族が最も多く暮らす国である。

◆国家産業は第三次産業。領域下の〈地の底の大地〉にある海洋部が広大かつ水産資源が豊富な為、漁業・水産加工業もとても盛んである。

◆軍隊は存在しておらず、〈地の底の大地〉にいる漁船を保護する為に海上警備隊が存在しているのみである。軍事行動は各火山にいる女神を守護する神聖拳士達に政府が依頼する形で成り立っている。また〈大いなる騎士〉搭乗騎士団や騎乗騎士団はいるにはいるが、貴族や富裕層出身の騎士らが私的に作った民間防衛隊所属という感じである。それらの防衛隊が軍務に参加する場合は、完全志願制である。

◆使用通貨はイースト・クローナ。額面は以下の通り。

・一イースト・クローナ

・五イースト・クローナ

・一〇イースト・クローナ

・五〇イースト・クローナ

・一〇〇イースト・クローナ

・五〇〇イースト・クローナ

・一〇〇〇イースト・クローナ

・五〇〇〇イースト・クローナ

・一万イースト・クローナ

・五万イースト・クローナ

・一〇万イースト・クローナ

一イースト・クローナ～五〇〇イースト・クローナはクヴァンナダルスフニュークルがもたらす、内に熱くない火が燃えている冷たくなく溶けない氷を加工した貨幣。

一〇〇〇イースト・クローナ～一万イースト・クローナは紙幣。

五万イースト・クローナ～一〇万イースト・クローナは金貨。主に銀行・企業間取引に用いられている。

◆平均身長は男性一八五センチメートル。女性は一七三センチメートル。