冒険者技能

◆冒険者は、等級と職種に応じた『冒険者技能』(カスス・エトス/Cusus ethos)を扱う事が出来る。


◆一日の内に使用可能回数が定められている〈定数技能〉と、本人の生命力が続く限りにおいて使用可能な〈無制限技能〉の二種類がある。


◆どうして〈定数技能〉使用回数制限があるかというと、〈定数技能は〉は使用の際に〈無制限技能〉よりも多くの生命力を消費するからである。過剰に強力な技能を使用した結果の衰弱死を回避する為に、セーフティが設けられている。


◆技能の強化、並びに上位の冒険者技能を習得するには、魔物討伐やクエスト達成に応じて得られるランクポイントを昇級ラインまで貯めるか、昇級試験に合格する必要がある。


◆習得の際には、ペリークリトルアモル神殿の神官職である技能授与師から技能を身体付与される形で授与される、もしくは〈技能玉〉という宝玉化された技能概念をペリークリトルアモル神殿の神官から授けられ、それを武器や身体に装着するケースの二通りがある。


◆五等級以上の冒険者が獲得出来る技能は、大幅な身体能力の強化が可能な物が多く、〈血統騎士〉と同等、もしくはそれ以上の身体能力を得られる技能も多いのが特徴である。


◆主な冒険者職種の、代表的な冒険者技能は以下の通り。


〈剣士〉

〈切断強化〉……剣の切断力を強化し、刃こぼれや血糊による切断力の低下を防ぐ〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い剣に付与される切断能力は向上し、一等級ランククラスの〈剣士〉が使用する〈切断強化〉は、多層次元/高次元結界を容易に破断する程の効力を発揮する。


〈剣質行使〉……魔法剣や、六大属性元素を結晶化させて作られた剣が持つ魔術的要素/元素能力を解放する〈定数技能〉。一等級ランククラスの〈剣士〉になると、単なる枯れた小枝であっても〈剣質行使〉を行なえる用になり、魔神や強大な力を持つ魔王でさえも倒せる程の強力な効力を発揮させる事が可能となる。


〈剣士分身〉……自身の分身を作り出す〈定数技能〉。等級上昇に伴い、一度に作り出せる分身の数は増え、一等級ランククラスの〈剣士〉になると、数億人もの分身を作り出す事が可能となる。


〈剣身研磨〉……切れ味が鈍った剣の切れ味を再生させる〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、古い武器の再生能力も得る様になり、一等級ランククラスの〈剣士〉が用いる〈剣身研磨〉は、錆の塊と化した古代の剣を完全に再生復活させる事も可能とする。




〈斧士〉

〈渾身発現〉……斧/棍棒/ハンマーの破壊力を増加する為に筋力機能を一時的に強化する〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い効力は増大し、一等級ランククラスになると数百~数万キロメートルサイズの超々大型巨人と同等の筋力を発揮出来る様になる。


〈護陣転攻〉……自身に施された防御結界/守備魔術/加護を攻撃エネルギーに転換する〈定数技能〉。等級上昇に伴い、〈護陣転攻〉の際に用いる防御結界/守備魔術が、他の物や他者に施されている物も使える様になり、一等級ランククラスの〈斧士〉が用いる〈護陣転攻〉は、国家全体を守護している防御結界や加護を攻撃エネルギーに転じる事が出来る。


〈発狂全力〉……理性とホルモンリミッターを一時的に喪失させ、筋力抑制を解放させる〈定数技能〉。自己の身体を大きく痛める恐れがある為、非常に危険な技能である。四等級以上の〈斧士〉にならないと使用できない。


〈発破叫声〉……〈無制限技能〉で、周囲にいる仲間の冒険者の戦闘力を一時的に上げる気合の声を発するという物。等級上昇に伴い範囲が対象範囲が広がり、一等級ランククラスの〈斧士〉が使う〈発破叫声〉は、一国の国民全員に効力を及ぼす事が出来る。




〈槍士〉

〈強攻突貫〉……装備した槍に破壊エネルギーに転換した生命力を充填し、攻撃に用いる〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い効力は増大し、一等級ランククラスの〈槍士〉が使用する〈強攻突貫〉は、TNT換算でおよそ一〇〇京トン以上の破壊力を生む事が出来る。


〈迅速行動〉……直線を高速で移動する事を可能とする〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い移動速度は上がり、一等級ランククラスの〈槍士〉ともなると、超光速で移動する事が可能である。


〈防陣突破〉……防御結界/守備魔術/加護を貫通し、対象に攻撃を加える事が出来る様になる〈定数技能〉。ただ、自身よりもランクが上位の〈魔術師〉や〈重盾兵〉が展開した防御結界/守備魔術、また神格が自身の等級ランクを上回る格である神が付与/下賜した加護を突破する事は出来ない。

一等級ランククラスの〈槍士〉が使用する〈防陣突破〉は、大陸創造神レベルの神格が高い神が付与/下賜した加護を貫通/無効化する事が可能となる。


〈緊急離脱〉……戦闘空間から離脱する〈定数技能〉。瞬間移動を可能とする冒険者技能である。〈魔術師〉が使う〈空間転移〉と違い『魔物や使用者に害意を持つ者がいない安全な場所』にのみ移動が出来る。一三等級の時は効果範囲が使用者個人のみだが、等級上昇に伴い、対象人数が増えていく。

一等級ランククラスの〈槍士〉が使用する〈緊急離脱〉は、数百人ないし、数千人規模の離脱を可能とする。中には億単位の人間を〈緊急離脱〉させた者もいる。




〈弓士〉

〈射線筒道〉……放たれた矢をチューブ状の結界で保護し、突風や障害物による妨害を予防する〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い効力は増大し、射程距離延長効果も発揮される様になる。

一等級ランククラスの〈弓士〉が使用する〈射線筒道〉は、数億キロメートル以上先にあるゴマ粒をも射抜く事すら出来る。


〈曲射追尾〉……放たれた矢に標的を追尾する力を持たせる事が出来る〈無制限技能〉。等級上昇に伴い効力は増大し、射程距離延長効果も発揮される様になる。一等級ランククラスの〈弓士〉が使用する〈曲射追尾〉は、現代地球における超音速追尾ミサイルとほぼ同程度の力を有している。また超光速で射出する事も可能である。


〈迅速射出〉……矢の速度を向上させる〈無制限技能〉。等級上昇に伴い速度も上昇し、一等級ランククラスの冒険者が用いる〈迅速射出〉は音速の数百倍、または光速、超光速にも達し、SRクラス以上の〈大いなる騎士〉を容易に破壊する事が出来る。


〈螺旋貫通〉……矢を螺旋状の突起体に変化させる〈無制限技能〉。結界や防壁陣の貫通/破砕を可能とする。運動エネルギーを破壊に用いる為、射程距離は短くなってしまう。ただ等級上昇に伴い破壊力と共に射程距離は伸び、一等級ランククラスの〈弓士〉が用いる〈螺旋貫通〉はTNT換算でおよそ一〇〇京トン以上の破壊力を生む事が可能となり、数億キロメートル先の標的を射抜く事をも可能とする。




〈銃士〉

〈強迫弾撃〉……弾丸の破壊力を増大化させる〈定数技能〉。等級上昇に伴い効力は増大し、一等級ランククラスの〈銃士〉が使用する〈強迫弾撃〉は、小口径銃弾であっても、大型電磁投射砲並の莫大な破壊力を持たせる事が可能となる。


〈霊力弾丸〉……生命力を弾丸に転じる〈無制限技能〉。それらの弾丸には六大属性の元素を添加する事が可能である。等級上昇に伴い一度に作れる弾丸の量とその攻撃力は増大し、一等級ランククラスの〈霊力弾丸〉になると数億発以上の弾丸を一度に生み出す事が可能となる。


〈銃質転換〉……用いる銃の性質を大幅に変質化させる〈定数技能〉。例を上げると散弾銃を狙撃銃に、小口径拳銃を突撃自動小銃に変質化する事を可能とする技能である。一三等級ランククラスの冒険者が〈銃質転換〉し性質を変えた銃は、大幅に劣化した性能になり、一度使えば銃は破壊されてしまうが、等級上昇に伴い、その状態は緩和され、変質化した銃の性能も向上し、一等級ランククラスの〈銃士〉が用いる〈銃質転換〉された銃は、極めて高性能な銃と化す。




〈重盾兵〉

〈厚壁陣〉……装備する盾に施された結界回路に生命力を注ぎ込み物理防御結界を展開する〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い防御力は増大し、一等級ランククラスの〈重盾兵〉が使用する〈厚壁陣〉は、TNT換算でおよそ一〇〇京トン以上の破壊力にも耐えうる事が出来る。


〈追走盾〉……他者に物理防御結界を付与する〈無制限技能〉。等級上昇に伴い結界の防御力、並びにカバー出来る人数が増え、一等級ランククラスの〈重盾兵〉が用いる〈追走盾〉は、数億人規模の大軍団全員に〈追走盾〉を付与する事が出来る。


〈盾猛撃〉……装備する盾に施された結界回路に、その結界回路が一度に受容できる以上の生命力を注ぎ込み、打撃武器を化す〈定数技能〉。

等級上昇に伴い打撃力は向上し、一等級ランククラスの〈重盾兵〉が使用する〈盾猛撃〉は、一撃で数百~数万キロメートルサイズの超々大型巨人を一撃で屠り去る事が出来る。




〈魔術師〉

〈精泉採掘〉……魔術を用いる為に必要な〈外因性質魔力〉を集約/プールする〈無制限技能〉。等級上昇に伴い〈外因性質魔力〉の集約率/プール能力は増大し、一等級ランククラスの〈魔術師〉が用いる〈精泉採掘〉は、丸一〇〇年以上、大規模魔導を使用可能にする程の魔力集約/プールする事が出来る。


〈障魔鱗粉〉……エウロペロ・オヴェル空域の上位次元世界である超神界に住まう、大神蝶ヌカリャポーザゥアの鱗粉を召還する〈無制限技能〉。


この鱗粉は大気中における魔力伝達を九九.九九九%も減衰化させる他、放射性物質の半減期を急激に短縮化させる性質(およそ五億分の一以下にする)があり、他にもマイクロ波から超長波までの電磁波、赤外線や紫外線をも九九.九九九%以上減衰化させ、可視光線すらも四〇~八〇%も減衰化させる効果がある。また電性物質や魔力物質を透過してしまう為に電気/魔力回路に機能障害/破壊をもたらす作用がある。高濃度に鱗粉が散布された空間では防御措置が施されていない機械類は正常に作動せず、また魔術の行使は不可能になってしまう。更には、ジェットエンジンの大幅な性能低下をも引き起こす作用を持っている。


その為、隠密行動/欺瞞戦術に優れた効果を発揮し、軍事戦術上、極めて有用な技能である。各国軍隊において〈障魔鱗粉〉を巧みに操れる〈魔術師〉は非常に重宝される存在となっている。等級上昇に伴い鱗粉濃度と散布範囲は向上し、一等級ランククラスの〈魔術師〉が操る〈障魔鱗粉〉は、高濃度鱗粉を、半径数百万~数兆平方キロメートルにも及ぶ範囲に広く、また高濃度に散布する事が出来る。


〈精体自爆〉……自身の魔力と生命力を凝縮させた光の分身である〈精体〉を作り出し、それを自爆させ、広範囲を破壊する〈定数技能〉。等級上昇に伴い、一度に作れる〈精体〉と、その破壊力は上昇する。一等級ランククラスの〈魔術師〉が使う〈精体自爆〉は、一度に数百~数億体の〈精体〉を作り出す事が可能となり、その破壊力もTNT換算で最大一京トン以上にもなる。




〈盗術士〉

〈宝物判別〉……〈迷宮〉内にある宝物の価値/性質を判別する〈無制限技能〉。等級上昇に伴い神秘性の高い宝物の価値/性質を詳しく判別する事が可能となり、一等級ランククラスの〈盗術士〉が用いる〈宝物判断〉は、神秘性が高い高次元存在である神造宝具の価値や性質、またはそれが持つ能力を瞬時に看破/価値判断を行う事が出来る。


〈解罠術〉……〈迷宮〉内に仕掛けられた罠を解除する事を可能とする〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、強力な呪詛が込められた罠を解除する事が可能となり、一等級ランククラスの〈盗術士〉が用いる〈解罠術〉は、〈迷宮〉に入る前に、その〈迷宮〉内部に張り巡らされた様々な罠を事前に全て解除する事を可能とする。


〈財物略取〉……魔物が保持している宝物/アイテムを手元に等価交換転移させる〈定数技能〉。等級上昇に伴い、さして希少性がない物体(小石や枯れ枝)と、希少な宝物/アイテムを等価交換出来る様になる。一等級ランククラスの〈盗術士〉が使う〈財物略取〉は、厳重な多層次元/高次元結界に守られた宝物/アイテムすらも、容易に奪取する事が可能となる。




〈格闘士〉

〈拳蹴結界〉……拳と脚にピンポイントに破壊エネルギーによって作られた結界を展開し、その力を使って攻撃を行う〈無制限技能〉。その〈格闘士〉が術理を学んだ流派によって形状や色が異なるのが特徴である。等級上昇に伴い、威力が向上し、そして消費する生命力も〈格闘士〉の昇級による生命力向上に伴い、消費される生命力の割合も下がっていく(これは生命力の消費上限が一三等級の段階で固定される為である)。一等級ランククラスの〈格闘士〉が用いる〈拳蹴結界〉は、多層次元/高次元結界を容易く貫通・粉砕する事を可能としている。


〈造闘技場〉……単体の敵対者を相手にした際に使用可能な〈定数技能〉。敵対者と一対一の戦闘を強制的に発生させる、方形の空間遮断結界を作り出すという技能である。敵対者の生命力を奪い、それを等価交換して技能使用者である〈格闘士〉の戦闘力・耐久力・持久力を向上させる効果がある。等級上昇に伴い、結界範囲、並びに敵対者から奪える生命力の量が上昇し、一等級ランククラスの〈格闘士〉が使用する〈造闘技場〉は、数万~数億立方メートル以上の範囲に及び、また敵対者の生命力を致命的な状態まで奪う事が出来る。


〈竜虎呼法〉……特殊な呼吸法により筋力を爆発的に増加させたり、身体の再生能力を高めたり、五感能力や第六感を強化する事を可能とする〈無制限技能〉。

等級上昇に伴い、上記の能力の向上/再生効果も強化され、一等級ランククラスの〈格闘士〉が使う〈竜虎呼法〉は、効果対象を使用者個人のみならず、数千万~数億人もの第三者に及ぼす事も可能となる。




〈施療師〉

〈造治療薬〉……薬草や薬石を元に治療薬を合成・開発する事を可能とする〈無制限技能〉。等級上昇に伴い一度に作れる薬の量と種類は増え、一等級ランククラスの〈治癒士〉が用いる〈造治療薬〉は、あらゆる不治の病を癒やす薬を生み出す事を可能とする。


〈換生命力〉……〈外因性質魔力〉や魔晶石、もしくは腐葉土等の有機物を生命力に転換し、対象を治癒する〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、治癒力、そして治癒対象人数が増加する。一等級ランククラスの〈治癒士〉が用いる〈換生命力〉は、数百万人もの瀕死の重傷者を一挙に完全回復する事が可能である。


〈呪詛解呪〉……毒、呪い、腐敗といったデバフ効果全般を解除/無効化する〈無制限技能〉。一三等級ランククラスが使用する〈呪詛解呪〉の対象は一人だが、等級上昇に伴い対象に人数も増加する。一等級ランククラスの〈治癒士〉が用いる〈呪詛解呪〉は、一度に解呪出来る対象人数が数億人規模になり、また呪詛を解除/無効化するのみならず、デバフを使用した敵対者にカウンターデバフを掛ける事も可能とする。


〈復活祈祷〉……〈外因性質魔力〉や魔晶石、もしくは腐葉土等の有機物を生命力に転換し、死亡した対象を蘇生させる〈定数技能〉。等級上昇に伴い、効果範囲を及ぼせる人数も増加。一等級ランククラスの〈治癒士〉が用いる〈復活祈祷〉は、数億人もの生命を蘇生させ、肉体を失った生命すら蘇らせてしまう。ただ神々に認められて神の座に至り昇天してしまったり、星座に祭られたり、英霊として〈精霊剣〉に昇華してしまった者は蘇生させる事は出来ない。




〈舞楽士〉

〈高揚舞楽〉……魔力が込められた歌や踊りによって戦闘力向上、守備力、耐呪力の強化等のバフ効果を対象者に付与する〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、効果とその対象数は増加。一等級ランククラスの〈舞楽士〉が使う〈高揚舞楽〉は、数億人もの人物にバフ効果を及ぼす事が出来る。


〈沈降舞楽〉……敵対者に対して、魔力が込められた歌や踊りによって戦闘力低下、速度鈍化、守備力や耐呪力の弱体化を行う〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、効果とその対象数は増加。一等級ランククラスの〈舞楽士〉が使う〈沈降舞楽〉は、国一つにデバフ効果を及ぼす事も可能である。


〈精活舞楽〉……魔力が込められた歌や踊りにより、六大属性の効果を増大化させる〈定数技能〉。また他職種の冒険者の冒険者技能の効果/効力を増大化させる効果もある。等級上昇に伴い、その効力も増加。一等級ランククラスの〈舞楽士〉が用いる〈精活舞楽〉は、数億人の冒険者の冒険者技能の効果/効力を劇的に増大化させる力を持つ。




〈鞭術士〉

〈束縛絡結〉……魔物の手足、頭部を生命力を込めた鞭によって束縛し、麻痺させる〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、麻痺時間が延長される。一三等級の〈鞭術士〉が使う〈束縛絡結〉は、単体相手に、麻痺時間も長くて一〇分少々しか麻痺されないが、一等級ランククラスの〈鞭術士〉が用いる〈束縛絡結〉は、数億体もの魔物を数ヶ月以上も麻痺させる事が可能である。


〈珍眠鞭術〉……魔物の神経に作用する〈無制限技能〉。主に麻酔/睡眠作用をもたらす作用がある。等級上昇に伴い効力は増大。一等級ランククラスの〈鞭術士〉が用いる〈珍眠鞭術〉は、数百~数万キロメートルサイズの超々大型魔物に対し麻酔/睡眠効果をもたらし、仮死状態にする事も可能である。


〈石毒鞭術〉……魔物を石化/毒状態にさせる〈定数技能〉。一三等級の〈鞭術士〉が使う〈石毒鞭術〉は、小型魔物一体を半石化/弱毒状態にする事がせいぜいだが、上昇に伴い効力は増大し、一等級ランククラスの〈鞭術士〉が用いる〈石毒鞭術〉は、数百~数万キロメートルサイズの超々大型魔物を完全石化し、強毒汚染状態にする事も可能である。




〈小鬼滅殺人〉

〈小鬼認識〉……洞窟に住む小型/暗部生息魔物の生体反応を認識出来る〈無制限技能〉。等級上昇に伴い認識能力は向上し、一等級ランククラスの〈小鬼滅殺人〉が用いる〈小鬼認識〉は、洞窟内にいる全ての小型/暗部生息魔物の頭数と強さを正確に測定認識する事を可能とする。


〈斬撃反射〉……物理攻撃を反射カウンターする〈無制限技能〉。等級上昇に伴い、反射ダメージは倍増し、一等級ランククラスの〈小鬼滅殺人〉の〈斬撃反射〉は、僅かな掠り傷でも、攻撃者に対して致命的な反射ダメージを与える事を可能とする。


〈発破閃光〉……生命力を使って全身を瞬間的に発光させ、目眩ましを行う〈定数技能〉。等級上昇に伴い発光量の増大、そして妨害超音波も発する事が可能となる。また五等級以上にもなると、熱エネルギー攻撃能力も持つ様になっていく。一等級ランククラスの〈小鬼滅殺人〉が用いる〈発破閃光〉は数千万~数億度にも達する膨大な熱エネルギーを放つ事も可能となり、非常に広範囲の敵を塵も残さず一掃する事も可能とする。




◆上記以外でも、国や地域ごとに特有の冒険者技能が存在し、冒険者の出身地を判別する事が出来る。




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