任務I 良く考えなくても多分そうなる
ここは
「待て、私は重大なことに気付いてしまったぞ!」
「冴子君、いきなりどうしたんだ?」
「重大なことって何ですか?」
「所長、マスター。人助け研究所を組織した黒幕は誰だ?」
「それは、ナレーターかな。本人が言ってたし。」
「では、はた迷惑追求所の黒幕は?」
「それもナレーターさんですね。Season2によれば。」
「つまり、コマッターの元凶を作っているのは、正義と悪を両天秤にして弄んでいる、ナレーター!!貴様が犯人だ!!」
なっ、なんだって!?
「そこ驚くところじゃないでしょ。」
「反省してください。」
反省しています。
「してないだろ。反省しているというのなら、権力を悪用してはた迷惑追求所を銀河系の中心にありそうな巨大ブラックホールにポイしてきなさい!ポイ!」
それはできないのである。私の地位と名誉に傷がつくのだ。
「ナレーターさんの地位と名誉って何ですか?」
何者にも干渉できない中立者としての立ち位置。誰うまな言葉遊びを駆使して世界の情勢を伝え、世の女の子たちからファンレターをいただけるという名誉。
「バッ地位に迷誉じゃないか…。」
「そもそもSeason1から既に我々に絡んでいて、過干渉じゃないか!」
口は挟むが手は出ない…ギリギリセーフで未干渉なのだ。
「冴子ちゃんパーンチ!!」
ぐげぇ!?
「はい、干渉。これでお前の中立性はその眼鏡しかなくなったぞ!!」
おのれぇ…冴子たんめぇ…。
「で、どうなんですか?コマッターを生み出すものに加担して、良心の呵責はあるんですか?」
両親への借金なら山ほど…。
「冴子ラブリーキャノン!!!」
ごぎゃ!!!
「親孝行してから出直して来い!」
さーせん…。
こうして、巨悪ナレーターは滅んだ。しかし、彼は必ず両親の結婚記念日に近くのファミレスに連れて行ってあげてからドヤ顔で戻ってくるだろう。光の戦士たちの目も眩む輝きに負けぬように
頑張れナレーター!! 負けるなナレーター!!
君の思い描く、理想の美少女ハーレムはもう目の前まで迫っている。
「迫ってない迫ってない。」
「迫っているのはこの物語の終末だけです。」
「冴子ちゃんボンバーのおかわりはいかが?」
あっ、間に合ってます…。
☆ほんとはね、次回予告じゃないの☆
黒猫が鳴く深夜の高校。ろくろ首の末裔である心霊探偵栄治は、最後の七不思議を探してプールサイドにやってきた。彼の前に姿を現す最後の怪異。暴走する少女の霊は、泣きながら栄治の胸に飛び込んできた。
次回、心霊探偵栄治 プロファイルEND 心霊探偵栄治
全ての魂を、心で繋げ!!
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