Season2

外法1 人の迷惑省みず

 光あれば影がある。表あれば裏がある。蛇口を捻れば水が出る…。そう、この世には、何かしら相反するものが存在し、均衡を守って世界を形作っているのである。悲しいことに、それは善悪についても当てはまり、清き心の人間がいる一方で、黒く濁った欲望を抱き、人々に害を成す存在も確かにそこにはあるのだ。何が言いたいのかというと、人々の幸せを守り続ける人助け研究所、それに相反する悪の組織もまたこの地に存在するのだ。


 青々とした野草や田んぼ特有の土の匂いがほのかに香る、美しき自然に包まれて佇む一軒の駄菓子屋。我らが人助け研究所の本部がここである。その裏手に密着して建つ、周囲に馴染まない派手な看板の店。個人経営の回転寿司屋「美味い鯉」である。外壁に色とりどりの模様の鯉のぼりが無数に描かれ、異様な雰囲気を呈しているが、怪しいちょっとやべぇ店ではなく、れっきとした回転寿司のお店なのだ。この店を拠点にして、各地で悪事を働く悪の勢力が存在する。その名も、「はた迷惑追求所」。名前からして、生涯絶対関わり合いたくない、初見バイバイな悪の秘密結社(予定)なのだ。

 店の中は、酢飯と鮮魚の香りに包まれ、寿司を楽しむ客の明るい声で賑わっていた。店の右奥に設置された向かい合う形の座席テーブル。そこでは、はた迷惑追求所の中枢を担う幹部たちが、日々の悪事を話し合い、各地のメンバーへと指示を出したり、時には幹部自ら行動を起こしたりしていた。ここで、その悪の中枢たる面々を紹介しておこう。


「皆、良く揃ったゾンババヌポ。本日も多くの迷惑行為を提案し、世のリア充と非リアを殲滅するゾンババヌポ!」

☆首領ぴち子☆

全身ジャージだが、下手なアイドルよりも可愛らしい整った顔が印象的な、はた追の首領、実質トップの少女である。日夜悪の栄える世界を夢見て、夢見すぎて寝坊して、学校に遅刻して叱られるだけの器量はある、恐ろしき無恥の女戦士なのだ。ちなみに、語尾は決してキャラを作っているのではない。キャラを作っているわけではないのだ。


「ホホホ…此度も悪事に胸が躍るわ…。」

☆晴れ明け☆

陰陽師風の姿がどこかもクソもなく胡散臭い、はた追の幹部の男。実家は陰陽師の家系…ではなく、茶道教室を開いているだけで、晴明さんとか陰陽道とかまるで縁も何もない。ただ、彼は自分を陰陽師だと思いこんでいる、それだけなのだ。五行だけでは物足りなくなった彼は、謎の「現代三十二行術」を操る、スピリチュアルな術を会得している。


「オイゴラァ!その穴子ちゃんは、俺が狙ってたものだぞ!オイゴラァ!そいつをよこせ!」

☆オイゴラァ☆

覆面を被った緑のパンツ一丁の巨漢。はた追幹部の一人。プロレスラーでも柔道家でもなく、暇な時間に筋トレをし続けていたらこうなったという、趣味のないスーパーのパート店員である。気性は荒く、頭に血が上りやすいが、マスクがないともじもじしてしまう、シャイな一面も多分ある。


「何を言う これは私が 食べる物。」

☆17姫☆

美しく輝くロングヘアに着物姿の、はた追幹部。アラテン、つまり小学生にして悪の道に目覚めた、組織期待のルーキー幹部である。会話は5,7,5の川柳風にするのがポリシーで、たまに7,7が付け足された会話が聞けると非常にラッキーなのだ。


「揉め事なら余所でやってくれたまえよ…ぶつぶつ。クソガキもゴリマッチョも出禁にしろよ…ぶつぶつぶつ。」

☆ミスターワイズマンコォォォゥ☆

白衣を着た、プロフェッサー気取りのネオニートな、はた追幹部。面倒事に巻き込まれたくないからと、他の幹部の悪口を、周囲に聴こえない程度の声量でこぼすため、会議の進行の邪魔にはならないのだ。そうした空気の読めるとも言いがたいような彼の一面が買われて、組織との接点は特にない中東の石油王アブラボボボ氏の推薦で幹部入りを果たした優男である。


「すみません!イカ二枚と甘エビ一枚!」

☆注文する男☆

ただの客である。テーブルも別の場所なので、彼らとは関係ないのだ。


「えっと、ぴち子さんがサーモンで、ワイズさんがウニ、ゴラさんがマヨコーンですね。はい、どうぞ!」

海参うまいり 千佳ちか

美味い鯉の看板娘。常連客である、はた追幹部達と触れ合っていくうちに悪の道へと目覚めてしまった悲しき少女である。特技は、セミの鳴き声を真似することという地味にも思えるものだが、親戚一同が介する集まりでは中々に好評である。

「余計なこと言わなくていいです!というか、私はその追求所に所属したつもりはありません!彼女たちが勝手にそう思い込んでるだけです!」

これは失敬。訂正しよう。彼女もまた、はた追の被害者なのである。

「照れなくてもいいのにゾンババヌポ。」

「照れてません!」


 握りたてのサーモンを頬張り、口を忙しなく動かしながら、ぴち子はテーブルに肘を突いて手を組み、本日の活動について話を始めた。

「さて、今日の悪事についてゾンババヌポが、その前に、最近妙な連中の噂を耳にするゾンババヌポ。」

「オイゴラァ!それって、人助け研究所とかいう連中のことか?」

ぴち子の言葉に初めに反応を示したのはオイゴラァだった。ぴち子が肯定を示すように首を縦に傾けると、オイゴラァは鼻息を荒げて、握った拳を震わせた。

「オイゴラァ!そいつらなら俺も最近遭遇したぞゴラァ!俺がスーパーに派遣したクレーマー客をあっという間に改心させていって、クソ不愉快だったぞゴラァ!!」

「マロの式神…部下のことだが、彼らの何人かも、突然足を洗ったという話を耳にするでおじゃる。きっと彼奴らめの仕業に違いないのぅ。」

べちょべちょにソースを塗りたくった軍艦巻きを口に運び、指に付いたソースをしゃぶり取りながら、晴れ明けもオイゴラァに続く。日々コマッターのために影ながら救世に努める人助け研究所。相反する行動理念を持ったはた迷惑追求所との接触は、図らずもいつか訪れる事態だったのだ。

「連中が活動していては、我々の目的は達成されず、メンバーも減っていくばかり…。ここはその頭のおかしい連中を始末したほうがいいんじゃないかな?」

「それ同意 目上のこぶは 疾く摘もう。」

全員が顔を見合わせ、頷く。満場一致で本日の活動内容が決まり、ぴち子は晴れ明けに人差し指を向ける。

「本日は特別任務を命じるゾンババヌポ!晴れ明け、人助け研究所なる戯けた連中を倒すための究極ウェポンメンバーを調達して来いゾンババヌポ!」

「おっけぇ~にょ!」

人差し指と親指で円を作ってオッケーの手サインを作り、恒例の掛け声を口にすると、食べた分のお金を置いて、晴れ明けは静かに店を出て行った。


 栃木県の山中。腐卵臭に包まれた岩場、そこに設けられた足場の板を奥へと進んでいくと、山の斜面に辿り着く。斜面にも所々に岩石が見受けられるが、その中に異彩を放つ黒く輝くものがあった。注連縄が施され、決して誰も近付いてはならぬという警告を発しているように感じる。生命の輝きを今にも奪い取られてしまいそうなその岩と対面した晴れ明けは、恍惚とした表情で、黒岩に釘付けになった。

「これがかの有名な殺生石。悪しき狐の御霊宿りし、美しき闇の結晶。その御力、マロにお貸し頂くぞ。」

晴れ明けは、何処に隠していたのか、懐からポラロイドカメラを取り出し、殺生石の写真を一枚撮った。出てきた写真を取って、しばし待ってから、確認をする。殺生石が見切れるように、写真の端に半分だけ写っていた。出来上がった写真に満足した様子で、晴れ明けは写真の前で人差し指と中指を立てて、他の指を折り畳んだような手の形を作り、ぼそぼそと何やら唱え始めた。

「注連縄が見切れし今、そなたを鎮める忌まわしき法は無し。悠久の眠りから醒め、今一度、マロらと共に歩もうぞ。」

晴れ明けの詠唱が始まると、それまで青く澄み渡っていた空には、暗雲が立ち込め、ゴロゴロと雷が喉を鳴らし始めた。

「タッカヨテイカ・ウトガリアテ・レクデンヨモデ・ヨイナ・トコイイモデンヨ・ノンデンヨラカ・サカサニナ…」

風がざわめき、木々を揺らし、不穏な気が写真に流れ込んでいく。そして…

「現れよ!模倣妖狐、HB!!」

掛け声と共に写真を掲げると、天より一閃の光が注ぎ、写真の中の殺生石に吸い込まれた。その写真を静かに地に置くと、写真は眩い光を放ち、暗雲はいつの間にか消え去っていた。光は見る見るうちに人の形を成していくと、狐の耳に4本半の尾を持った赤い着物姿の少女の姿が現れた。HBと呼ばれた狐のような少女は、目をパチクリさせながら、晴れ明けのもとへと歩み寄る。

「HB、殺生石に眠る古の悪意をコピーしたちょい悪狐娘。紛い物とはいえ、元は大妖怪。きっと愚かな人助け研究所とやらを倒してくれるでおじゃる。のう?」

「任せておけ。ワシの色香で人心を掴み、妖術で世を混乱に貶め、清き心を惑わして、お前達のしもべに変えてやろう。」

顔を見合わせて高笑いする晴れ明けとHB。このままでは、人助け研究所のみならず、世の人間たちが色欲に溺れ、世界はあはんうふんで大混乱になってしまう。そうなれば世界は、はた迷惑追求所の思うがままとなってしまうのだ。誰もが最悪な結末を想像し、未来に絶望を抱いたその時だった。

「待てぃ!!」

「ん?」

「誰じゃ!?」

二人が声の聞こえたほうを見ると、山の斜面を高速ケンケンパで下ってくる人影があった。水色マントの付いた金色全身タイツに武将が被るような4本角の兜、顔を花柄の覆面で隠した、一見しなくても不審者全開のマッスルマッスラーな男が二人の前に

参上した。男は軽く整理運動をして足と太ももを労わると、右手拳を二人の方に突き出し、高らかに声を上げた。

「遥か高地の山沿いとて、悪しき陰謀が渦巻けば、トイレの途中でも駆けつける。私は、キャプテンチップ!クラフトチップとチョコチップが大好きな、キャプテンチップだ!!!」

腰につけたラジカセで爆発音を再生し、華麗にポーズを決めるキャプテンチップ。正義のヒーローにとって、決めポーズと爆発は、預金通帳と印鑑ぐらい大事なのだ。

「貴様、まさか人助け研究所の一員か!?」

「確かにそうだが、私は任務に縛られない、自由奔放な正義行使を許された究極ジャスティスの申し子!よって、今日ここに来たのも、偶然だが、これもきっと正義の神が定めた必然だったのだ!」

「人助け研究所というのは、想像以上に頭がおかしい連中みたいでおじゃるな…。しかし、ここで出会ったが不運。HBよ、手始めにこやつを始末してしまえ!」

「任せておけ!」

HBは、晴れ明けの前に出て、キャプテンチップと向かい合う。妖艶で妖しい眼差しを投げかけるが、キャプテンチップは全く動じることがなかった。

「ワシの魅力に屈しぬとは、大した奴じゃ。では、力ずくでねじ伏せるとしようか!」

HBは、両手に狐火を生じさせ、それをキャプテンチップに何度も投げつけ始めた。狐火は、避けども避けどもキャプテンチップを追尾し、その数が増すと共に、徐々に彼の体に被弾していった。

「ホホホ!!いいぞHB!そのまま丸焼きにしてしまえ!」

遂に避けることをやめたキャプテンチップに全ての炎が集中し、大きな火柱となり、彼の体を飲み込んでしまった。

「愚か者め。正義なぞに現を抜かして、火中の栗に手を出したが最後。火傷では済まされぬがな。」

キャプテンチップを包んだ炎は轟々と燃え盛り、骨の髄まで焼き尽くそうという勢いを保っていた。目に映る赤い柱を前に、HBは舌なめずりをして、獲物が焼け尽きる様を眺めていた。しかし、嬉々としたひと時も束の間、HBの顔が驚愕に変わる。

「なん…じゃと!?」

突如、火柱が勢いを弱め、僅かな時間で鎮火してしまったのだ。中に居たキャプテンチップはマントが黒くこげた程度で、火傷した様子がない。

「きっ、貴様、一体何を…!?」

「キャプテンチップ700京の技の一つ、キャプテン消火だ!」

説明しよう。キャプテン消火とは、高速で唾と汗と胃液と涙を撒き散らし、どれほど恐ろしい大火でもあっという間に消火沈静してしまう卓越した人間消火ポンプ術なのだ。

「おのれぇ~!HB、怯むな!次の手で奴目を…」

「今だ!!」

「!?」

キャプテンチップは、HBが晴れ明けの声で驚愕状態から立ち直るまでの0.871秒の隙を見逃さなかった。スライドするようにHBの眼前まで平行移動し、足払いをかけてHBを転倒させる。

「んきゅ!」

「とどめだ!キャプテングランドブロー!!」

仰向けに転倒したHBの顔のすぐ隣の地面に勢い良く腕を伸ばして右手を突き出し、地を叩く。地面に亀裂が入るも、HBには一切物理的ダメージはなかった。

「ホッ、ホホッ…。愚かにも仏心を出してからに。HB、今すぐ奴を返り討ちに…」

「…。」

「HB!何を惚けておる!HB!」

「勝負は決したぞ、大納言!」

キャプテンチップは腕をどけて立ち上がり、倒れたHBも優しく立たせる。彼の腕に掴まって立ち上がるHBの頬は真っ赤に染まり、ずっと彼の顔をぼんやりと見つめていた。

「貴様、HBに何をした!?」

「キャプテングランドブロー、彼女の心に火をつけただけだ!」

説明しよう。キャプテングランドブローとは、キャプテンブローの派生技の一つで、地に倒れた相手に、渾身の壁ドンを見舞うことで、初恋や忘れかけていた恋情を劇的に呼び起こすロマンティックコマンドなのだ。ちなみに、キャプテンチップほどの域に達すれば、異性のみならず同性を落とすことさえ容易いのである。

「キャプテン様ぁ~ん…。」

「良い子だHB!後で油揚げを食べながら、正義について熱く語り合おうではないか!」

「喜んで~♪」

「おのれ…さすがに2対1では分が悪い。覚えておれ!キャプテンチップ!!」

忘れ物がないか入念に確認して、晴れ明けはそそくさとその場を去っていった。

「逃げられたか。だが、一つの平和を守ることができた!それでいいじゃないか!」

「キャプテン様ぁ~…HB、温泉に入りながらお酒と油揚げで乾杯したいわぁ~。今日という日を祝ってぇ~♪」

「そうだな。君の正義の心誕生日という大切な日だからな、早速近くの温泉宿に電話してみよう!」

「やったー!キャプテン様愛してる~♪」

腕を絡めてくるHBの頭を撫で、明日の正義を思いながら、キャプテンチップは帰っていく。今の己に慢心せずに、悪の魔の手が伸びないように、

   頑張れキャプテンチップ    負けるなキャプテンチップ



「ええっ!?ぴち子さん、首領を辞めちゃったんですか!?」

回転寿司屋の一角で、千佳が大声を上げる。17姫に指摘され、ハッとなって周りの客の視線に気付き、誤魔化すように軽く会釈して、声を小さくした。

「だって、言い方悪いですけど、任務に失敗したのって、晴れ明けさんですよね?何で彼女が辞任を?」

「2期初回にも関わらず、ヒーローに敗北した。人選した自分に責任がある。そんなことを言ってたでおじゃるな。」

「加えて、見方によってはヒーローが悪を寝取った、それも偏った見方をすれば術に嵌めて…実際には純粋な恋愛感情を湧き起こしただけだけど、どうにも世間の目が気になるみたいで。ほら、最近って芸能人の不倫とか続いて、過敏になってるでしょ?だから早いうちに上の立場の人間が謝罪と責任を取らないとって。悪いのはその正義厨なのに頭が腐ってるのかっつー…ぶつぶつぶつ。」

「これからどうするんですか?解散とか?」

実質頭がいなくなったことで、はた迷惑追求所は機能を著しく失ったことだろう。仕切る人間がいない今、後釜を据え置くか、組織を解散させるのか、運命の二択しかないのだ。

「新しい 首領は既に そこにあり。」

「え?」

17姫の言葉に、千佳だけでなく、他の幹部たちも驚きを隠せずに、彼女に目を向ける。17姫は、黙って席を立ち、一度店の外に出ると、一人の疲れた顔のスーツ姿の男性を引っ張って戻ってきた。

「新しい 首領はまさに ここにあり。」


「…帰っていいっすか?」

☆通行人A☆

公園のブランコで溜息をついていた帰宅途中のサラリーマン。そこら辺にいたのをテキトーに連れてきたわけではない、多分。彼だからこそ首領が務まると判断したのだろう、多分。


「異議あれば 物申してみよ 幹部共。」

17姫の言葉に不満を投げかけるものは誰一人としていなかった。それどころか、新たな首領の誕生に、一同、席を立って拍手を送る。任案を受け入れられて、17姫は気分良さそうに寿司に手を伸ばした。

 かくして、突然の組織存続の危機を免れた、はた迷惑追求所。彼らの企む、次の悪事は何なのか?人助け研究所の運命は?次回の悪事にご注意されたし。

「帰っていいっすか?」

「とりあえず今日はもう、いいんじゃないですか?」






☆次回予告☆

 人助け研究所の打倒は早急すぎたと反省する一同。そんなはた迷惑追求所の次なる狙いは、有名ケーキ店。人気のスペシャルショコラは朝から並ばないと買えないほどの盛況っぷり。そんな人気店にずらりと並ぶ謎の忍者集団。店内外に忍者が密集して身動きも取れない状態。そんな様子を影でほくそ笑む陰陽師姿の男の目的とは?


次回、救え!人助け研究所 外法2 スイーツ忍法帖 を待てっ!


☆ーーーー☆


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