この恋をどうすればいいかわかりません。


言うに事欠いて、なんて事を....。


あの朝日君がそんなことをするなんて事どうして考えられるのか。


見ただろう、あの爽やかさを。

彼を形成する組織は爽やかのみと言っても過言ではないほどの爽やかさを。


「朝日君はそんな人じゃない」


「男の事なんて何も分かってない奴が何言ってんだよ」


痛いところを突かれて口を尖らせるしかないのが悔しい。


朝日君がそんな酷いことをする人じゃないことは私がよく知っているし証明だって出来るけど、それを並べたところでお兄ちゃんに通用するとはとても思えないから止めた。


こうだと決めたら人の言う事なんてまるで頭に入らないタイプだから。


精一杯の威嚇を込めて睨みつけるしかないのだ。


「なんだそれ、睨んでるつもりか?お前がやると泣きたいのを我慢してるようにしか見えねぇっつの」


「はいはい、こんなとこでムキにならないの。しかも妹相手に。大人げないなまったく」


兄の痛烈なデコピンをお見舞いされ、それを見かねた亮が私を庇う形でその場を終結させた。


いつも容赦ないデコピンに目頭が熱くなる。


「ほんっともぅ、痛いぃ」


ずきずきどころかひりひりピリピリしてきたおでこをさすり、何をしても敵わない兄への怒りを無理矢理宥めて飲み下した。


何だって今日は頭にこう衝撃の受ける日なんだろう。


厄日か何かなのか、ひっそり首を傾げたところで亮が「みはね?」と声をかけてきた。


「じゃあ、熱い恭哉じゃ話になんないから俺から質問ね」


「何?」


ここで亮の手が私を解放し、ただ並んで歩くという形に変えた。


背の高い亮の顔を見上げて待つこと数秒、


「告白はどっちから?」


「えぇっ!?」


いきなりすごくプライベートな質問が飛んできて、オーバーだと笑われそうなくらい派手に後ずさって声を張り上げた。


いつの間にか閑静な住宅街に入っていたため、私の驚いた声が敷地隅々まで響きわたっていく。


な、

なにそんなっ、チサにだって自分から話すのを躊躇うことを亮にすんなりはなさなきゃならないのっ。


あの日の告白を思い出しただけでも恥ずかしくてどっかに消えちゃいたいのに、それをまた誰かに話すなんて事出来ない。


返す言葉が無くてただ黙ったまま顔を真っ赤にさせていると、亮がたまらずといった風に苦笑した。


「まぁ普通に考えてみはねだろうからそれは省くとして、その後彼氏はみはねに直接的なことを言ってくれる?」


「え、直接的?なこと?」


嫌な予感しかしなくて、うっすらと背中に汗が浮き出てくる。


直接的なことがなんなのかくらい、私にだって分かる。


分かるけど、

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