吹き抜ける。
「よしっ、じゃあいくぞーっ!」
しかもなんと、監督までもがこのバカ騒ぎに本気の乗り気を見せてはっちゃけている。
首にかけていたタオルを頭に巻いて、全力モード突入態勢。
「監督まで何ゆうてるんですかっ!ちょっ、待っててゆうてるやんっ、せんよっ!!」
殆ど羽交い締めにされた一が逃れようともがいてもまるで歯が立たない。
そうこうしているうちに準備は着々と進み、持ち場も何も関係ない無法地帯へと変貌していく。
「仕切り直しだぜっ!関西弁マネージャー歓迎題運動会だっ!!」
「なんや運動会ってっ!」
こうなってはもう一にも誰にも止められず、どんな拒否も虚しく試合開始のホイッスルが館内に鳴り響いた。
激しい突っ込みが、虚しい音色でホイッスルの後を追いかけると同時に、テンションがフルに上がったサーバーからの強烈サーブが放たれたのだった。
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