第2話
…眩い光で、俺の目が眩む。
ここは…どこだ?ん?全然見えないぞ?
「旦那様、奥様‼︎御生れになりました‼︎男の子です。おめでとうございます‼︎」
妙齢の女性の声が聞こえる…
あっ、今産まれたんだ‼︎…って、苦しい‼︎
「オギャー⁉︎…ぁうぁうあ⁉︎(助けてー⁉︎…って呼吸できた⁉︎)」
…そういや聞いたことあるな…産まれる時に泣くのって肺呼吸に変える為だっけ?
そんなことを考えていると…渋い声が聞こえる。
「よく頑張ったなソフィア!元気なやつだな。俺が父親だぞ。お前の名前は…レオナール、レオナール・フォン・グリューゲルだ‼︎」
俺の名前は、レオナールになったんだ…
てか、目がまだ見えないから父さんの顔が分かんねぇな。
それにしても、母さんはソフィアっていうのか…なんか外人になったみたいで変な感じだな…
思考を巡らせていると今度は若い女性の声が聞こえてきた
「もうジークったら、そんな大きな声を出したらレオがビックリするじゃない‼︎」
怒っているような…笑っているような…そんな不思議なトーンで、父さん…ジークに話しかけているようだ
「あ〜すまんすまん。子供が産まれて舞い上がってたわ。とにかく今はゆっくり休むといい。」
…うん。父さんも母さんも仲良いみたいだな。
取り敢えず、今は何も出来ることないし…眠いな…俺も寝よう…。
…3ヶ月経った。やっと…やっと目が見えるようになったぞ‼︎
母さんは、赤毛のロングヘアーで前世の俺の母さんと比べると月とスッポンという言葉がシックリくる位に美人だ‼︎
日本で言うと、トップモデルと言っても過言ではない容姿の母であり、何とまだ24歳…だと⁈
父さんはかなりやり手のようだな…。
その父さんはというと…此方もガッチリしてるが超絶イケメンの金髪だと…⁈年齢も26歳と渋い声とは裏腹のこのギャップ‼︎
…父と母の顔を見て呆然としていると、母さんが話しかけてきた
「あら?レオったらどうしたのかしら?呆然と私とジークのこと見てるわよ。」
母さんの言葉に父さんも気付いたようだ
「本当だな。それよりも赤毛でソフィアや俺に似ているから、将来有望になるのは間違いないな‼︎」
うん、親バカ確定じゃね?まぁDVとか無さそうで安心したわ。
そういや…あの女神、おまけの能力とか職業とか言ってたけどなんだったんだ?
ふと思い出すと、母さんや父さんの横に何か見える…なんだろ?目を凝らすと…
名前 :ジーク・フォン・グリューゲル
性別 :男
年齢 :26
種族 :人族
レベル:45
スキル:大剣術レベル8
盾術レベル8
称号:アーリナル王国名誉貴族
名前 :ソフィア・フォン・グリューゲル
性別 :女
年齢 :24
種族 :人族
レベル:39
スキル:火魔法レベル7
水魔法レベル7
風魔法レベル6
称号:ジーク・フォン・グリューゲルの妻
…おっ⁈なんか見えた⁈これはステータスみたいだな。それよか、うちって名誉貴族なんだな。そこそこ良さげな家庭みたいだなラッキー‼︎……内心ガッツポーズする俺。
そういや俺って、どんなんなんだろ?ふと思いステータスを確認する
名前 :レオナール・フォン・グリューゲル
性別 :男
年齢 :0
種族 :人族
レベル:1
スキル:召喚術レベル1
称号 :グリューゲル家嫡男
転生者(他者からの閲覧禁止)
女神の加護(他者からの閲覧禁止)
…ブハッ⁈転生者…は置いといて…女神の加護⁈なんじゃこりゃ⁈
女神の加護を意識してみる…
【女神の加護】
鑑定眼
魔力量絶大上昇
経験値取得大幅上昇
…。
……。
………って、なんじゃこりゃーーー⁈
チートじゃねえか⁈これチートだよな⁈
待て待て待て待てぇい‼︎
女神様ありがとうございます‼︎最高の転生です。
…内心舞い上がっていたが、ふと自分を訝しげに見ている母さんと目があった
「ん?なんか見透かされたような気がしたけど……気のせいよね?鑑定石で見たわけでもないし…?」
勝手に見てすいません。ていうか、鑑定石?知らないこといっぱいだな……まだまだ分からないことだらけだし、まずは知識を深めていこう…。
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