一時休息


 さて皆さん。

 コンティグリー妖精事件なるものをご存じでしょうか。

 妖精写真事件、と言い換えればわかる方もおられるかと。


 1916年、イギリスの村に、ある姉妹がいました。

 姉妹はまだ十にもならない幼女でした。

 ある日、撮った写真を自慢しました。

 その写真には羽の生えた小さな人が映っていた。

 

 当時の学者、有識者たちがその写真を巡って論争を繰り広げたという事件。


 そんな妖精写真、肯定派の中にはコナン・ドイルもいました。

 シャーロック・ホームズの産みの親、あのコナン・ドイルです。


 ただし、彼は写真を信じたのではなく、写真を撮影した姉妹を信じた。

 「妖精を見つけて撮った」と言う姉妹の言葉を疑わなかった。



 今回、わたしはどのSideにもいません。休憩をとっています。 

 何故なら、この先の迷宮は、おそろしく長い。



 少しばかり、わたしは語らずに傍観に徹します。

 人々の言葉に耳を傾け、その真偽を確認するためです。


 過去のSideを振り返ると、新たに、引っかかることが。

 何故あのとき、わたしは……。 



 語るより、次のSideへまいりましょう。

 

 お気をつけください。

 くじけないように。

 ゆっくり、まいりましょう。


 では。



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