第4話ダメ男
謎の男(名前は
ここは沢見の家。
この家は、朝からドタバタと騒がしい。
「沢見さん!どういうことですかっ!これっつ!」
今私が手に持っているのは預金通帳。その残高はーーー
ゼロ。
「沢見さん!いったいこれ、何に使ったんですかっつ!」
私の叫び声に、沢見はテレビから振り向く。
「あといくらぐらい貯金あるの?」
「いくらって……えっと……百万ぐらい……」
「まだまだ全然あるじゃん」
沢見の気楽な声に、私はプツリときれる。
「何がまだまだあるだよ!沢見さんも私も稼ぎが全くない上に、あんたは一日二万も金使いやがって!少しは節約しろ!」
「あー……それなら大丈夫」
え?大丈夫なの?
まさかこの人はすごい優秀な名探偵で、報酬金額がたっぷりあるとか……!?
しかし、私の淡い期待はすぐにぶち壊される。
「お金がないならね……君が働けばいいんだよ」
ち・が・う・だ・ろ!!
「沢見さんは、事件を解いた時の報酬とかどうしてるんですか」
「僕はまだ一回も事件とかといたことないよ」
「じゃあ今まで人探しとかやってたんですか?」
「そういうのはないねまだ仕事はきたことないよ」
色々な事を聞いたが、はっきり言えることは一つ。
こいつはクズだ…………!!!
ああ、新しい会社でも探して一人暮らししようかな
と、まじめに思った。
まあ家は売っちゃったから一人暮らしとかできないけど………(泣)
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