公害というネガティブなイメージが先行している街、四日市。
教科書を開けば載っている。かつての悲劇の一端が。
今の四日市は、きっとどことも変わらない。
空を見上げれば蒼は広がり、水面は揺れて透き通る。
それでも、大多数のイメージはそのまま。公害の街。
うん、まあ、なんもないよ。
それでも人は住んでいて、生活は営まれている。
四日市は日本一になるって、作中で言うけれども、いい大人としては苦笑が漏れる。
それでも、願わずにはいられない。
日本一とは言わずとも、
人と人との物語が続いていく。
そんな街でありますように。