あなたの知らない本当のド田舎世界

ＹＯＵは何しにド田舎へ？

　最後に。

　前話に最初で最後の私以外の住人が出てきましたが、今回はここで一旦おしまいです。

　何故か。

　それはこの先は屋号が必要だからです。屋号とは家々についているあだ名のような物で、主にその時住んでた人の名前を屋号として今でもそれで呼び合うのが主流なのだ。

　半世紀前なら近親交配もあるある。皆親戚だから、新しく家建てる際も

「お前ん家の壁1辺貸してなー」

　と、隣の家にくっつける（□＋コ＝□□みたいな感じ）のも当時のあるある話。

　町でも村でも地区でもない、自分の家の周り10軒くらいで形成されている生涯世界。通訳不可能なド田舎常識。

　それらは正しく1つの独立国家なのだ。

　私にはとてもじゃないが語りつくせない。

　絶対に受け入れては貰えない他所から来た人扱い。それでもいいから直に触れてみたい方のみお越し下さい。

　江戸時代に越して来て住んでる我が家でも、まだ他所の人扱いですから。