ガッチリ買いマンデー

 それは私が指先に釣り針を刺す1時間前。



「君(の家)、今から行く場所の近くだよね?じゃあ一緒に手伝って。」



 先輩に声をかけられ軽トラの助手席に。

 荷台には100Lの冷凍庫。これを届けるのか。




 1度海岸沿いの国道へ出てから登山。どんどん登る。これが成績ならいいのに。


 やがて地図を頼りに着いたのは深い山中。遥か下に1軒の山小屋。

 そこへ向かって、軽トラがやっと通れる程の道が螺旋状に付いている。まるでアリジゴクの巣を見下ろしているよう。



 ぐるぐる…やっとの思いで渦の中心に。近くで見るとこう、大変手作り感溢れる味のある家だ。


「こんにちはー!」


 家にはおばあさん1人。


 早速冷凍庫を運ぶと、既にある冷凍庫から食材を移し替える。

 白菜人参大根キャベツetc


 話を聞くと、おばあさんには出かける為の足がないから、2週間に1度自宅にタクシーを呼んでスーパーへ行き、そこで食料品等を大量にを買い込んで、野菜や果物などの生モノを冷凍庫に保存しているとのこと。




 色々と思う所のあるお仕事でした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る