日中夢中コンビニ縁ス
観光地なのが功を奏して、コンビニだけは海が埋め立てられる前から在った。
点滅しない信号すら未だ無いのに。
よくSNSの「#田舎という言葉を使わないで田舎を表現」で「駐車場が店舗より広いコンビニ」が話題になるが、ヘソで茶を沸かしてしまう。それはせいぜい田舎の話。ド田舎なる秘境のことは想像もつかぬのだろう。
前述の理由により駐車場が狭いのは勿論、コンビニの前には水を張ったおっきめの桶又は子供用のプールが置かれている。
田植えの時期は田植え長を洗い、夏は塩まみれの足を洗う為に。
そしてお年寄りは電動カートのままでお買い物ある意味ドライブスルーだ。
突然だが私は今まで出前を取ったことがない。
正確には取れたことがない。
ピザは勿論、ラーメン屋も寿司屋も食(これ以上は書かなくても分かるな?)
そんな私にとってネットでの買い物とその商品を受け取れるコンビニは公私共に肌身離せぬ存在だ。仕事で近所へ来た際も頻繁に利用する。
先輩より先に車を降りてごみ箱にごみを捨てる私。
「痛ッ!!」
何かが指先に刺さったのを感じ、反射で手を引く。
「釣り針!!!」
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