第64話
side タウ
「しかし、旦那様は本当に規格外じゃの。まさかあの魔剣も全て旦那様が作っていたとは」
「ですねー。私が折ってしまったとはいえ、魔剣の中では異質でありますよ。それに弟子にしてもらいましたが、なぜか剣術でも私も一応最強の一人としての剣聖なんですが、毎日あしらわれてますし」
『しかも、我がついた状態のセリスを倒すほどだしの。精霊化してほぼ無傷の化け物は昔の伝説と呼ばれた者たちばかりだ。・・・イフリートが聞きつけたら確実にこの国が大惨事になるレベルじゃ・・・なるべく合わせたくないのお・・・』
最近仲間になったメンバーが少し悟ったような顔をしていました。というか最近シルフィード様呼ばれなくてもしょっちゅう来るようになっていませんか?恐ろしいことさらっと言ってますね。
「ふふ、皆さんあの程度で驚いているなんてまだハルオミ様をわかっておりませんね」
明らかにどや顔をするアストレア様。まあ、この中で一番主様を知っているのはこの人なのだろう。
私は転生する前にここの神様と少ししか話していないのであのお方のことの多くを知っていない。
ただ、アストレア様が言うと・・・
「うーん・・・アストレアが言うとなあ・・・凄さがかすむ気が・・・」
「ですね」
「ひどいです!」
『じゃな』
そうなんですよね・・・いつもハアハアと主様を見ては縛られていますからね。
シル様いても構わず突っ込むのでいい影響ではないのでなるべくやめてほしいのですが・・・
「しかし、旦那様は大丈夫かの」
「何がです?」
「旦那様は鍛冶師には全く見えないのだが・・・」
「・・・まあ、そこらへんはハルオミ様から聞いてください」
『ふむ・・・そこも含めてあいつの力なのだろう』
「まあ、そういう感じですかね。それでも、まだやりたいことが多いようですので覚えることも多いようです。だから今回も頑張って鍛冶を覚えようとしているようです」
やりたいことですか・・・それについては私も気になるところですが・・・大精霊様が言ったことも気になります。
アストレア様は主様から教えてもらってと言っていた。
少し複雑な顔をしていましたが。
あの顔はいったい何だったのだろうか。
しかし、大精霊様はそんな私の色々な感情を打ち消すように、
『そういえば、アストレア、タウ、ハクよ』
「「「何ですか(じゃ)?」」」
『お主たちはもうハルオミとはキスをしたのか』
「「「「へう???!!!!」」」」
爆弾を落としてきた。
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