第16話

「で回復させてもらったのはいいんだが、どのくらいで完治する?」

「そうですね。大体2日ですかね」

「意外と長いな」

「・・・ふつうはもっとかかりますよ。あなたのそのステータスだからそのくらいで済んでいるんです。魔力切れしてても二日なら上々ですよ。」

「普通なら?」

「一か月」

「・・・」

 それやばかったんじゃないか・・・

「当たり前です。まったくまた無茶をして・・・」

 だから、心を読むんじゃないよ。

 しっかりどこも痛くないのに体が動かしづらい・・・これが魔力切れってやつか・・・

「すみません・・・主様・・・」

 自分の体の異変に違和感をおぼえているとタウが申し訳なさそうにこちらを見て声をかけてきた。元の体の時にめちゃくちゃけがさせてしまったと落ち込んでいるようだった。今のタウと前のタウは一緒だけど、もう終わったことだし気にしなくていいのにな。・・・よし。

「タウ」

「!何でしょう、主様!」

「こっちおいで」

「はい!」

 タウは素直にこっちにきて何を言われるのかとびくびくしている。そんな怖がらなくてもいいのになあ。そんなタウに俺がしたことは


 ポン。なでなで。


「???!!!!」

「なああああ」


 ん。なんつうか予想通りだわ。タウは顔を真っ赤にして、アストレアは驚いている。そんなにいいもんなのかなあ・・・まあ、これすると妹は泣き止んでたなあ。

「ああああ、主しゃま???!!!!」

「んーそんなに落ち込まないでいいんだって。今のタウはこんなに心配してくれるだしさ。今度から気にした分俺のこと助けてくるとありがたい」

 撫でるのやめずにそういうと少し驚いた後、

「はい!主様!!」

 ・・・うん。やっぱりかわいい女の子は笑顔じゃなきゃな。・・・で。

「なにやってんの、アストレア」

 タウをベットモドキの右側で撫でてると、ベットモドキの左側にアストレアがしゃがんでいた。

「・・・私も撫でてください」

 その顔は意外な顔だった。いつもの変態顔でも真面目系キレイ顔でもなく、子供っぽいすねたような顔だった。

「・・・私だって心配したし・・・回復頑張った」

「キャラぶれしてるぞ」

「・・・」

 何も言わずこっちをみるアストレア。まったく・・・


 ポン。


「!!!・・・えへへ////」

「あ、主様・・・もっと」

「ん・・・」


 ちなみにこれは変態顔になったアストレアを俺がひっぱたくまで続いた。



「・・・そういえば、タウのステータスってどんな感じなんだ?」

「・・・わかんないです」

「確認してみましょうか」

「えと・・・どうやってやるんですか??」

「それは神様に教わらなったのか?」

「はい、アストレア様に聞いてと」

「・・・ステータスオープンっていってください」

おい、露骨に嫌な顔スンナ。

そのことに気付いていないタウは

「ステータスオープン」

そこに映ってたのは


名前:タウ レベル40

職業:獣戦士

 力:20000

 器用:500

 耐久:20000

 敏捷:10000

 魔力:1000

 魔耐:500

スキル:斧術 レベル40 剛力レベル40 咆哮 レベル20

    部分獣化 レベル1 隠蔽 レベル1


「・・・またこのパターンか」

そう俺はつぶやいた。


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