第9話
「さすがですね」
「まあね。でも、まだまだだなあ。ホントはファイアボールだけで片付けようと思ってたんだけど」
「最初はそんなもんです。むしろ最後きっちり止めさせたんだから合格です」
「合格って何にだよ」
「わたしのだんなさ」
「ならない」
「はうう・・・辛辣」
だから赤くなるのやめろ。
その後俺たちは洞窟の奥深くまで進んでいった。そこまでの道中であったのはスライムスライムスライム・・・スライム多いな。というかスライムしかいなかった。
「スライム多いな」
「ここは実際危険地域とされている場所じゃないですからねー」
「それにしてもだよ。ひたすら鑑定しているけどさっきから全部一緒だし」
ーレベルが上がりました。
「おお、レベル上がった!」
「久しぶりですね。やっぱりモンスター倒したほうが経験値貯まるのでしょう」
「よし、どうなったかな・・・」
久々にレベルがあがったことにテンションが上がったいく俺は少し気になってステータスを確認すると一番に目に入ったものがあった。それは、
鑑定改 レベル2
「鑑定改がレベルアップしてる!!!」
「え!本当ですか!!」
「ああ、スライムばっかり見ててテンション下がりまくりだったけどやってて良かったああ」
「どんな感じになってますか?」
「ええっと」
鑑定改 レベル2
普通の鑑定同様に見た相手のステータスが事細かにわかるようになる。また、改となっているのは見た相手の職業をステータスによって自分自身に複製することができる。レベルがあがったことによりモンスターの職業も見れる。
「モンスターって職業あるの?!」
「え!本当ですか?でも確かにゴブリンも色々な種類いますし、スライムもいろんな種類今は出てきてないですけど、他にもいるはずですからね」
「まじか!うわ!使ってみたい!!」
「あらかたここにいるスライムは狩ってしまいましたからねーって早速いましたね」
「え?何が」
「念願のゴブリンです」
「おお!」
ついにきたー!ゴブリンといえばダンジョンとかそういうのでは有名どころ!鑑定しがいがあるね!
「で、どこどこ!」
「あそこです」
アストレアが指をさすその先には緑の色の体を持つ小人のようなものがいた。では、早速鑑定!
名前:ゴブリン
職業:
スキル:棒術 レベル1
「・・・職業がない・・・」
「ああ~ノーマルなやつですもんねあれ」
「・・・ファイヤアロー」
グギュア?!
ハルオミのがっかり具合によりゴブリンはそんな声を上げてどこから来たかわからない矢に射抜かれた。
ああ、楽しみにしていたのに・・・
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