第5話


 なんというか、この変態以外に愛されるんじゃねえか。なんだよ、このステータス。

 明らかにチートスキルだろって言うやつちらほらあるんだけど…

 まずはこれ、隠蔽強。


 隠蔽強

 隠蔽の上位版。自分自身のステータスを隠す事ができる。鑑定、見破るものでも隠したステータスは見ることができない。


 でもって次。

 神々の加護

 神々が心配になってつけたもの。全ての魔法耐性強化。状態異常は無効化。


「過保護過ぎだろ」

「本当ですよ。程々にしてくださいって言ったのに」

 魔法対決とかしたら無敵じゃねえか。この変態なんでそんなにもててんだ。あ、話さなきゃ美女だもんな、こいつ。

「美女・・・」

「だから心を読むな。話が進まん」

「ふふ、辛辣・・・」

「・・・」

 だから怖いわ。しかし、そんなに俺強くないし、こいつに最初は任せるしかないのか・・・やだなあ。

「ってちょっと待てよ。なあ、俺の鑑定ってお前のも見れるの?」

「はい、もちろんですよ」

「それなら、お前の職業も手に入れることが・・・」

「できます。むしろそのために来たんです!」

「・・・初めて、お前がいてくれてよかったわ」

「ここにきて?!今までどんだけ辛辣だったんですか?!」

「いや、もう痴女にしか見えてなかったわ」

 だって明らかにヒロインがしていい顔じゃなかったし。

「うう、ひどい。でもいい」

 ほらやっぱり。俺はそれをいちいち気にしてもしょうがないと諦め、改めてアストレアの方を見た。

「鑑定って発動するにはどうしたらいいんだ?」

「鑑定と心の中でいい、10秒間見てください。そうしたら、発動しますよ」

「なるほど。やってみる」

 俺はそんなに見つめないでとくねくねしているアストレアを見ていた。えとこれで鑑定と。で10秒だな?10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。10秒数え終わるとアストレアの頭の上に文字が浮かんできた。


 名前:アストレア レベル1

 職業:ハイウィザード(神)

 力:100

 器用:100

 耐久:10000

 敏捷:100

 魔力:10000

 魔耐:10000

 スキル:鑑定 レベル1 経験値増加 レベル1 言語理解強 レベル1

     隠蔽強 レベル1 神々の加護 レベル1 魔法[全属性] レベル1

     複合魔法 レベル1 回復魔法 レベル1 付加魔法 レベル1 

     神聖魔法 レベル1 空間魔法 レベル1 無詠唱 レベル1 

     魔力回復上昇 レベル1 魔力操作 レベル1 隠密 レベル1


「でましたか?」

「おお、でたでた!やっぱり鑑定っていいな!便利だわ!」

「はい。しかもどんどん使っていけば、どんどん見れるものも増えていきますよ」

「おお、楽しみだわ!!」


 ー職業ハイウィザード(神)(仮)を取得しました。

 そんなことをいっていると頭の中に声が流れてきた。

「ん?なんだ今の??」

「今のは鑑定改のガイドアナウンスです!これでハルオミ様も私と同じ職業を取得できるようになりましたよ」

「本当か!」

「はい、確認してみてください」

 俺はもう一度ステータス画面を開いた。その画面は明らかに変わっていた。どう変わっていたかというと


 名前:ハルオミ レベル1

 職業:ハイウィザード(神)(仮)

 力:100

 器用:100(ハイウィザード完全取得まであと9900)

 耐久:100

 敏捷:100

 魔力:100(ハイウィザード完全取得まであと9900)

 魔耐:100(ハイウィザード完全取得まであと9900)

 スキル:鑑定改 レベル1 経験値増加 レベル1 言語理解 レベル2

     鑑定弱 レベル1 経験値増加弱 レベル1 隠蔽 レベル1 

     神々の加護弱 レベル1 魔法[全属性]弱レベル1

     複合魔法弱 レベル1 回復魔法弱 レベル1 付加魔法弱 レベル1 

     神聖魔法弱 レベル1 空間魔法弱 レベル1 無詠唱弱 レベル1 

     魔力回復上昇弱 レベル1 魔力操作弱 レベル1 隠密弱 レベル1


 めちゃくちゃ増えていた。

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