第3話

「来ちゃったじゃねえよ!何してんの、お前」

「やん。お前じゃなくてアストレアと呼んでくださいよ~」

 どうしよう、こいつ論点そこじゃないことに気づいていない・・・

「なんでついてきたんだよ」

「それは、この世界に行ってしまったら私の管轄外に入ってしまうので・・・私はあなたなしではもういられないので」

「さらっと、あなたとか呼んでんじゃねえよ・・・俺のどこがいいのやら、もの好きにも程があるぞ・・・」

「・・・忘れたこの人、元から鈍感だった・・・まあ、そのおかげで今までは気づかないままになったから良かったけど、自分がアプローチするとなったらこんなに大変だとは・・・」

 なにかブツブツと言っている変態女神だがよく聞き取れない・・・アプローチなんてされたことないのだが・・・

「そんなことより変態女神」

「そんなこと・・・」

「俺にとってはそんなことだよ。もうついてきちまったものはしょうがないし、この際だから色々教えてもらうぞ。そのためにも来てくれたんだよな」

「!!さすがダーリン!!その通りよ!!」

「誰がダーリンだ・・・まあいいや・・・まずはここはどこなんだ」

 俺の周りには誰も人がいない森の中にいた。

「ここはダスレア森林です。地図には載ってないのだけれども、初心者が魔物と戦うのにもっともいい環境です」

「地図には載ってないってなんでだ?」

 普通なら初心者向けっていうなら結構人来るだろうし名前もちゃんと付いているはずだと考えられる。

「この森林は妖精の住処っていってね、ある特殊な方法でしかはいれない場所なのです」

「隠しダンジョンみたいなものか」

「その通りです。さあ、まずは自分のステータスを確認しましょう」

「なんかゲームの始まりのナビみたいだな。変態女神」

「またその呼び方・・・アストレアと呼んでほしいです」

「気が向いたらな」

「なかなか気が向きそうにありませんね・・・まあ、そんな言い方もすごくいい・・・」

 にやにやしだした変態女神をみて俺はああこいつほんとダメだなと心底思った。

「で、話が進まん。俺はなにをすればいいんだ」

「ゴホン!では、『ステータスオープン』といってください」

「ん、ステータスオープン」

 俺がそう唱えると目の前にスクリーン上のゲームで言うウインドウみたいなものが出てきた。それに書いてあるのはこのように書いてあった。


 名前:ハルオミ レベル1

 職業:

 力:100

 器用:100

 耐久:100

 敏捷:100

 魔力:100

 魔耐:100

 スキル:鑑定改 レベル1 経験値増加 レベル1 言語理解 レベル1






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