第2話

「異世界転生ってやつか」

「その通りです。よくラノベや漫画を読んでいたあなたならよくお分かりですよね」

「おい、そんなことまでなんで知っている」

「それは、あなたを見ていたから・・・あなたの性癖まで知ってます♪」

「おい、ちょっと待て」

「いやあ、あなたにあんな趣味があったとは・・・受け入れる覚悟はありますが」

「もう黙ってくれ。この変態」

 なんて事してくれてんだ。この女神助けてくれたのはいいが、ただのストーカーじゃねえか。

「んっ!すみません。本題に戻りますね」

「おいこら、スルーか」

「いや、よく聞き入ってしまうと私そっち系に目覚めそうで」

 やっぱり変態じゃねえか。

「で、その変態女神が俺が死んだからその失敗した神の代わりに俺を異世界に転生してくれるってことか」

「その通りです」

 その後女神が内容はこうだった。

 その1、死んでしまったお詫びに残りの人生をアスガルドという異世界で謳歌してもらう。

 その2、その異世界はファンタジー世界である。でもって、自分の適正により職業が決まっている。レベルによって成長し、そのレベルは様々なことを行うことで経験値が上がる。スキルってのを身につけられるらしい。

 その3、そこで生き残るために3つ好きな能力をあげる。

 その4、どう暮らすかはあなた次第。

 だそうだ。


「なるほどね」

「理解が早くて助かります。では、あなたの欲しい能力はなんですか。あ、欲しいものでもいいですよ?欲しいものはわ・た・しでも」

「いらん」

「あっさり!」

「うるさい、変態。で、ひとつ聞きたいことがあるんだが」

「なんですか?」

「俺もあっちに行ったら何かしらの職業についちゃうのか?」

「はい、もちろんです。そうしないと、何をしていくかも決まらないですし」

 うーん・・・それは、なんかなあ・・・異世界行くなら、剣士とか魔法使いとか鍛冶職とか色々・・・あ。

「じゃあ、一つ目」

「わたしですk「違う」・・・食い気味に言わなくても・・・ゾクゾク・・・で、なんですか」

「俺の職業なんだが、なんでもなれるようにしてくれ」

「それは、ジョブチェンジできるようにするってことですか。でも、それだと、転職した時に今までのスキルが・・・」

「だから、なんでもなれるようにいくらでも職につけるようにしてくれ」

「あ!なるほど」

 これなら、いろいろな職業につけるし、なにより楽しそうだ。

「さすがですね!まずは一つ目はそれでいきましょう」

「ああ、それともう一つなんだがな」

「はい、なんですか」

「スキルで鑑定ってやつあるか」

「もちろんですよ」

ビンゴ!やっぱり職業なんていうものがあるんだから、鑑定スキルがあってもいいよな!

「じゃあ、それで。あとは経験値が普通よりもらえるスキルもつけてくれ」

いざ、戦闘になった時に勝てないんじゃ話にならないからなあ。きっちり鍛えてすぐに色々なところに行けるようにしないと。

「了解です!!では!いざ異世界アスガルドへ!!」


そして、俺は眩い光に包まれた。






光が消えて周りには木ばかりだった。

「おお、ここがアスガルド。森に到着したのはあの変態女神の配慮ってとこか」

「その通りです!」

・・・今返事が聞こえたような・・・

恐る恐る後ろを振り返ってみると


「来ちゃった♪」


後ろに例の変態がいた。


「来ちゃったじゃねえよ!!!!!!」


俺の異世界初の驚きは魔法とか剣とかではなく。変態に奪われた。

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