第7話 ナイトパックで。

牛丼屋の前で声を殺して泣く、変な奴がいた。

よわい18のよわい彼女では抑えれずあふれてしまった。


そんな私。




すっかり日は落ち

人気ひとけも少し減りだした頃


騒ぎ立てる若者や私と同じような顔をした中年を横目に

宛もなくさまよっていた。





ふと



どこからかパトカーのサイレン


別に悪いことはしてない、多分。

だけど追われる身の気持ちがわかった。


『捕まればあの人のところに戻されるのでは―――――』




なぜか走り出した

何処へ行くのかも決めずに



走った


どこかの物語なら無心で走ってるうちに異世界に来たり

救世主とぶつかったり―――――――








息が切れて立ち止まる。


顔を上げる。



【ネットカフェ -24h-】



救世主とは全く言えないけど、その場しのぎだけど、

動転して忘れていた避難場所を見つけることができた。





「ナイトパックで。」

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死ぬ気で、生きるために。 apprio @apprio

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