第119話 化なる男の念記 【古】
昔、浮気な男が形見として残した品々を見て、ある女が、
形見など今は何の役にも立たない。これがなければあの男のことを忘れる時もあるだろうに。
【定家本】
昔、女の、あだなる男の形見とておきたる物どもを見て、
かたみこそ 今はあだなれ これなくは 忘るる時も あらましものを
【朱雀院塗籠本】
無し。
【真名本】
昔、
【解説】
『真名』「信」は手紙のことか?
『古今集』0746
『玉勝間』
「むかし女の、あだなる男の云々」、「女の」の「の」もじ、ひがこと也、すべて「の」てふ辞は、心得ありて、おくべき所と、必ずおくまじきところとのあることなるを、これはさるわきまへをもしらぬ 、後の人の、何心もなく加へたるなるべし。『真名本』に、「女の」といふことなし、それも「女」といふことたらず。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます