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2018年7月24日 16:34 編集済
少女とあるだけで指が勝手に動いてしまうのは何故でしょうか(笑)? あ、あと、百合もですね。陸上、いや、もはや速さだけを追い求めてそれを幸福とするトゥアンは、フォルトゥナによって幸福をもたらされ、幸福に生きる「島」の住民であり、その象徴であるように感じました。そして敷島教授によって改造され尽くされ、『 』に沈んでいくトゥアン。ひとつの事を目指し続ければ、その先、つまり行き過ぎた幸福の出口には、破滅が大口を開けて待っているのですね。うまい感情表現は出来ませんが、空恐ろしい……。ここからはすこし気楽に行きますね!まず、トゥアンという名前がどうしても気になってしまって。伊藤計劃の「ハーモニー」の主人公が、トァンですから、ここからとったのかなとか、そもそも葉桜様は神話がお好きということですから、ケルト神話からかなとか、名前だけをを見ても色々思うところがあります。実際、読んだ理由のなかにトァンという名前に惹かれたというものがありますから……。フォルトゥナは、ローマ神話からですか? となると、ソルトも神話由来でしょうか?(ハーモニーを引き合いに出すなら、トァンの性格ってミァハみたいですね。トァンもトゥアンもミァハもかわいいです)それにしても、驚くほど爽やかであったにもかかわらず、脳に鮮明に焼き付くあの百合シーン! スポーティな少女達が互いに……、おっと、一方的でしたか。それでもトァンが拒否しないところがまた何とも。あと、肉体に未練がないかと敷島教授に聞かれた時、トァンが一瞬でもソルトのことを想起していたのが印象的です。やはりかわいい。ほかにも色々思うところはありましたが、私が1番伝えたいのは「レビューに値する作品は多く見てきたが、こういう物語を書きたい、と思わせた作品は久々」という感想です!神話が絡んだ(半ばディストピアな)SFである上に、肉体改造という(悪趣味な)私にとっての主題が織り成す世界観は、お見事としか言い様がありません! 上で言いたいことをたくさん言ってしまったあとなので伝わりにくいかもしれませんが、とにかくレビュー・コメントせずにはいられない、そう思わせる小説でした。娯楽と感動を、ありがとうございます。
作者からの返信
他ならぬ草月様に楽しんでいただけたようで、書いた甲斐があるというものです。熱いコメントありがとうございます。世界観の構築にはやはり『ハーモニー』の影響は少なからずありますね。トゥアンの名前は中国語で昴(すばる)を意味する言葉から取り、速さを求める少女像を作ろうと思いました。しかし、意図せずトゥアンのどこか「冷めた」感じがトァンとかミァハに通ずるものになったようで、面白いな、と思っております。ソルトの名前は、彼女に課された「他者との競争で物語を生むことによる幸福」に由来します。彼女の物語はいわば、流した汗や涙の結晶、つまり塩(ソルト)であり、それを生み出すもの、ということでそのままの名前を付けました。余談ですが、トゥアンは前述の名前の由来の通り、中国系の美少女、ソルトは欧風の美少女像を想定しており、彼女たちが絡み合う様は東洋と西洋が密接に交わりあうオリエンタリズムだと思っております(こじつけ)。ソルトがトゥアンを抱くシーンにビビッと来るものを感じていただけたなら幸いです。この世界は人間関係が非常に希薄なので(皆が己の幸福のみを見ているので)、せめて肉体の快楽で関わらせる、というのが島を維持するための規範であったりします。で、どうせそういう描写するなら、喘ぎ声ドーン! みたいな直接的なのは避けてエロ描写しよう、そうする方がむしろエロい! と思ってそうしました(笑)また、次の作品で楽しんでもらえるものをお届けできたら、と思います。ありがとうございました!
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少女とあるだけで指が勝手に動いてしまうのは何故でしょうか(笑)? あ、あと、百合もですね。
陸上、いや、もはや速さだけを追い求めてそれを幸福とするトゥアンは、フォルトゥナによって幸福をもたらされ、幸福に生きる「島」の住民であり、その象徴であるように感じました。
そして敷島教授によって改造され尽くされ、『 』に沈んでいくトゥアン。ひとつの事を目指し続ければ、その先、つまり行き過ぎた幸福の出口には、破滅が大口を開けて待っているのですね。うまい感情表現は出来ませんが、空恐ろしい……。
ここからはすこし気楽に行きますね!
まず、トゥアンという名前がどうしても気になってしまって。伊藤計劃の「ハーモニー」の主人公が、トァンですから、ここからとったのかなとか、そもそも葉桜様は神話がお好きということですから、ケルト神話からかなとか、名前だけをを見ても色々思うところがあります。実際、読んだ理由のなかにトァンという名前に惹かれたというものがありますから……。フォルトゥナは、ローマ神話からですか? となると、ソルトも神話由来でしょうか?
(ハーモニーを引き合いに出すなら、トァンの性格ってミァハみたいですね。トァンもトゥアンもミァハもかわいいです)
それにしても、驚くほど爽やかであったにもかかわらず、脳に鮮明に焼き付くあの百合シーン! スポーティな少女達が互いに……、おっと、一方的でしたか。それでもトァンが拒否しないところがまた何とも。あと、肉体に未練がないかと敷島教授に聞かれた時、トァンが一瞬でもソルトのことを想起していたのが印象的です。やはりかわいい。
ほかにも色々思うところはありましたが、私が1番伝えたいのは「レビューに値する作品は多く見てきたが、こういう物語を書きたい、と思わせた作品は久々」という感想です!
神話が絡んだ(半ばディストピアな)SFである上に、肉体改造という(悪趣味な)私にとっての主題が織り成す世界観は、お見事としか言い様がありません! 上で言いたいことをたくさん言ってしまったあとなので伝わりにくいかもしれませんが、とにかくレビュー・コメントせずにはいられない、そう思わせる小説でした。娯楽と感動を、ありがとうございます。
作者からの返信
他ならぬ草月様に楽しんでいただけたようで、書いた甲斐があるというものです。熱いコメントありがとうございます。
世界観の構築にはやはり『ハーモニー』の影響は少なからずありますね。トゥアンの名前は中国語で昴(すばる)を意味する言葉から取り、速さを求める少女像を作ろうと思いました。しかし、意図せずトゥアンのどこか「冷めた」感じがトァンとかミァハに通ずるものになったようで、面白いな、と思っております。
ソルトの名前は、彼女に課された「他者との競争で物語を生むことによる幸福」に由来します。彼女の物語はいわば、流した汗や涙の結晶、つまり塩(ソルト)であり、それを生み出すもの、ということでそのままの名前を付けました。
余談ですが、トゥアンは前述の名前の由来の通り、中国系の美少女、ソルトは欧風の美少女像を想定しており、彼女たちが絡み合う様は東洋と西洋が密接に交わりあうオリエンタリズムだと思っております(こじつけ)。
ソルトがトゥアンを抱くシーンにビビッと来るものを感じていただけたなら幸いです。この世界は人間関係が非常に希薄なので(皆が己の幸福のみを見ているので)、せめて肉体の快楽で関わらせる、というのが島を維持するための規範であったりします。で、どうせそういう描写するなら、喘ぎ声ドーン! みたいな直接的なのは避けてエロ描写しよう、そうする方がむしろエロい! と思ってそうしました(笑)
また、次の作品で楽しんでもらえるものをお届けできたら、と思います。ありがとうございました!