第2話日本国政府
―首相官邸内閣危機管理センター―
閣僚や自衛隊高官が参集されていた。
スタッフが慌ただしく動き回る。
「総理が入られます!」
内閣総理大臣が入室してきた。
皆が立ち上がる。
「状況は?」
総理の問いに、防衛大臣が答える。
「本日未明、北朝鮮工作員と思われる武装集団に、イージス艦こんごうが強奪されました!!」
「「強奪だと!!?」」
「現在、東京湾を北上中、さらに偵察機の報告では、超小型の戦術核をこんごうのトマホーク巡航ミサイルに搭載しているとのことです」
「「核……!?」」
閣僚皆が青ざめた。
1人の若い閣僚が沈黙を破る。
「しかし……核など撃ってどうするんだ?北はリスクを考えていないのか?」
総理がその問いに答える。
「皇居を狙うつもりだろう……」
「「ッ……!!」」
「日本の『象徴』にあらせられる陛下を狙えば、そこまでの混乱を招かずに、日本人の精神にダメージを負わせることができる……」
「くそッ!!金序運め……!!」
若い閣僚は憤慨した。
彼は愛国心が強いようだ。
誰もが諦めかけたその時。
危機管理センターの扉が開き、統合参謀長が入室してきた。
彼は慌てた様子で総理に書類を渡す。
「総理!!海軍の戦艦大和からこれが……!」
「これは……!?」
【ヤマト作戦:護衛艦こんごう奪還を目的とする特別警備隊の投入を主軸とする作戦要綱】
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