北朝鮮
右日本
第1話北朝鮮の野望
―北朝鮮―
太った若造がデスクにつき、偉そうに幹部に指示している。
この男は、この場では最年少であるが、北朝鮮の長である。
「ぬかりなく進めろ」
「はっ。偉大なる同志、『金序運』様の無慈悲な武力に、日帝どもはなす術もないでしょう」
デスクの書類にはこう書かれていた。
【日王抹殺作戦要綱】
―首都圏某所海岸―
ひんやりとした海風が2人を包む。
男子高校生『戸村洋介』は、彼女の『西条美香』と、海岸を散策していた。
高校生であるから、進路の話もする。
「洋介は防衛大学校だっけ?」
美香は愛らしいポニーテールを振りつつ洋介に尋ねる。
「ああ、親父の影響でな……美香は?」
洋介に聞かれると、美香は顔を赤らめて
「私も……防衛省の事務官かな……?」
と言った。
「……」
「……難しいぞお?」
「そんなことないもん!!」
愛らしい頬をむっと膨らませ、洋介を上目遣いで見つめる。
洋介はドキっとしてしまった。
「一応理系コースだし、別に出世しなくていいし……」
「……洋介と一緒にいたいから……」
「そうか」
洋介は笑い、彼女の頭を撫でてやる。
彼女から笑みが溢れる。
洋介は、この幸せな時間が続くことを願った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます