第五部HKな彼

0.プロローグ

ちっちゃな頃から劣等生。



気づいたら大人になっていた。



モテるための美人要素。



持ち合わせる訳もなく。



でも、春が来たよ。恋をしたよ。



困っちまう。これは寒さのせい。



先もなくただ迷走するホリデイ。





どうも。




ササヤカな日々とは



岸谷サヤカとは



それが何か見せつけてやるなんて



微塵も思っていない。





でかい図体のわりに気が小さく


小中はいじめられて過ごした。




高校は知り合いのいない学校。


女子五名、男子百名の同級生からなる


メカニックな専門学校へ通った。




女子が少なきゃブスでもモテる。




かっこ。



残り四人も似たり寄ったりの場合。



かっこ閉じる。




同級生女子五人の中で唯一


まともに男子と話せるコミュ力を


私だけが持っていた。




弟がいるから男子に苦手意識はない。




コミュ障女子にいじめられることもない。




楽しい高校生活を送りながら


同級生の一人と付き合って


卒業と同時に別れた。





高校を出て働き始めた会社で


先輩社員ののぼるを好きになった。




昇には結婚を考えている彼女がいたけど


別れて私を選んでくれた。




五年付き合って


いよいよ私たちも結婚を意識し始めた。


しかし


私は昇の両親から反対されて


結局は別れることになる。




別れた後


気まずくて会社にいられず


退社した。





なかなか決まらない再就職。





就職活動に疲れた私は


高校生の頃に働いていた居酒屋で


アルバイトを始めた。





そこから運命が始まる。





多分。絶対。きっとそう。





そこに



私と同い年の店長、晴生はるきがいた。





そして



私のササヤカな日々が始まる。










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