第二部 SKな彼女
第二部 プロローグ
カンガルー美女を抱いても
心の隙間は余計に広がるだけやった。
大切な人を失うと
世界から光が消えたみたいで
ブラックホールに吸い込まれそうな
えも言われぬ恐怖が襲う。
救ってくれた友達と過ごした夜は
月明かりが煌々としていて
夜道を一人で歩くことを
少しだけ大丈夫と思えた。
君と出会う前。
女の子はみーんな可愛かった。
ほんまに人形みたいに可愛い子も
世間ではイマイチと言われる子も
美しく煌めく瞬間があって
俺は魅了されていた。
君と出会った時。
世界は激変した。
可愛く見えてた女の子たちが
一気に動物に姿を変えた。
ミス何とかと言ってた子は
カモシカにしか見えず。
私はブスだから。が口癖の子は
テングザルに見えた。
君だけが女神の姿をした女だった。
時々
ネコの姿ですり寄ってきて
油断した俺の心を全部さらった。
さらわれたままの心は
魔法を掛けられたみたいに
相変わらず女を動物にしか
見せてくれない。
だから
もう恋なんて二度と出来ないと
俺は確かに思ってた……
はずやったのにな。
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