第13話 架け橋となって

「ここが天野の家か〜。広いな〜」

「うわー本当に広いね」

「そうかな?パーティはあっちの部屋でやろっか」


パーティは天野さんの家の居間ですることになったんだ。

今日1日はカードで対戦をすることは無かったけど

学校の日常会話や普段の生活のこととか、

お菓子やジュースを飲みながら話していた。


「あ、そうだ。せっかくだから3人で写真撮らない?」

「いいじゃんか。これぞパーティの記念写真だな。撮ろうぜ撮ろうぜ」

「僕も賛成だよ」

「じゃあカメラ取ってくるね」


天野さんはカメラを取りに一旦部屋から出て行った。


「本当に広い家だな。俺の家とは大違いだな」

「そうだね」

「俺さ。みんなと友達になれて本当によかったと思えるぜ。

やっぱ友達同士で楽しめるって最高だな」

「僕もパーティを楽しめてよかったよ」


天野さんが部屋に戻ってくる。


「カメラ持ってきたよ。今から撮ろっか」

「よーし賛成!」


この日僕たちは3人の写真を撮った。

この写真は僕たちの中学時代の思い出の1枚になったんだ。



僕とリョウくん、そして天野さん。

このカードが僕たちを繋いでくれる架け橋になったんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

架け橋となって とろ @toro515

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ