第13話 地獄の7日間研修 2
正直に言うと、この1週間の出来事は今でもあまり思い出したくない。
それくらいトラウマになっているのだ。
なので記憶が改ざんされていたり、曖昧な内容になることを予め伝えておく。
スーツ姿だった奴らがパチンコ屋の制服に着替え、ざっと200か300人、大ホールに集められた。入社式だ。
めちゃくちゃ人がいる。これでもまだ他の施設で同じように入社式を迎えているのだから、どんだけ採用したんだと。所詮はゴミを大量に集め、その中から使えるゴミだけ磨いて再利用して使っていく。辞めたきゃ辞めろ、ゴミなんだから。そんな風に感じ取れた。
○○代表とか取締役常務○○の言葉とかは頭に入っていない。入社式にありがちな言葉を残し、形式の拍手を送り送られる。実にくだらない。
入社式はまだしも、ここからが本当の地獄だった。
その後班分けにおいて、自分は1班だと分かった。
後に軍隊と揶揄される鬼教官との出会いは、まさしくここだったのだ。
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