第4話 企業説明会3

そこの人事担当の方はやたら笑顔だったのが印象的だ。

負のイメージが一切ない。いい人オーラぷんぷんである。

さすがパチンコ、今にして思えば接客業のまさしくプロである。

ただ、大手パチンコ店は福利厚生もしっかりしている事が多く、社会保障も悪くない。おまけに週休2日。給料も悪くないどころか、むしろ良い。

そんな説明と、すぐに誰とでも打ち解けれるような人事担当(今にして思えば運命の出会いだった)の企業説明の前に、1次面接の参加までが決定してしまった。

よく考えたら、この企業の説明と、地元のパチンコ屋のブースしか参加していない俺はこの1日、パチンコ屋って儲かってるんだな、くらいにしか思ってなかった。

今ではパチンコ、スロットともに打ち、多少の銭で懐を暖めるくらいの知識は身に着けてはいるものの、当時は何それ?状態だったのである。

まず俺は、パチンコ屋に入ってみる事を決意したのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る