第11話 交流試合
「よーし、みんな出かけるぞ」
「はーい」
折田さんの声に部員のみんなが返事をした。
向かう先はここから30分くらい先の三日月高校だ。
「よっす、折田くん久しぶりだね」
「風間の方こそ久しぶりだな」
部員同士で挨拶が交わされる。
こちらと相手側の人数を合わせると部員は30人くらいいた。
「もしかして君はあの時の…」
「え、僕ですか」
風間さんに声をかけられ、僕はあの時のことを思い出した。
「もしかしてテイマさんですか?」
「そうだよ。まさかこうやって再開できる日が来るとは思わなかったよ」
「風間、お前の知り合いだったのか?」
「ああ、ちょっと昔にね。面識があるんだ」
風間さんは昔僕がデッキをなくした時に僕にデッキを渡してくれた人だ。
「風間さん、あの時のデッキをお返しします。僕はもう新しいデッキを作ることができたので。本当にありがとうございました」
「本当かい。ありがとう。今日は楽しんでいってね」
風間さんにあの時のデッキを返し、風間は笑顔でそれを受け取った。
「じゃあ、活動開始といこうか」
折田さんの掛け声でみんな対戦したり雑談を始めた。
「倉田くんだよね。俺と対戦しないかい?」
「はい、あなたは?」
「俺はここの副部長の諸星だ。まあ、まずは1戦といこうか」
僕と諸星さんはテーブルにつく。
お互いに自分のデッキをシャッフルし、そして相手にデッキを交換する。
そして相手のデッキをシャッフルする。
シャッフルが終わり、デッキを返し、デッキから5枚ドローする。そして
サポートカードを5枚広げバトル開始となる。
これがゲーム開始までの流れだ。
ゲームが始まる。
諸星さんのデッキは僕が以前使ってたパワーデッキだ。
先攻は諸星さんで序盤のパワー系のカードを使ってるところからそう判断した。
パワーデッキは僕たちも使っていて、折田さんのアドバイスを受けていたから
充分勝算があると思った。
僕の序盤の立ち回りは好調でダメージは2:4で僕が勝っていた。
このゲームは8ダメージを与えたほうが勝つので、これで半分与えたことになる。
諸星さんはただのパワーデッキでなく連続こうげきを主体とした戦法を後半からは披露し、ダメージを6:4まで持って行かれる。
これで一気に形勢逆転された。
そして僕のターンが回ってきた。
僕は手札の逆転の女神サウスコアのカードでサポートカードの置き場を6枚にした。
その効果でたまったサポートカード、こうげき回数を増やすカード2枚と
パワーを2倍にするカードで勝利した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます