第10話 オリジナルカード

「聞いたかマモル、今カードコンクールっていうのがやってるんだぜ」

「へぇーカードコンクールって何?」

「そっか知らないか。なら説明するぞ。カードコンクールでは自分たちが考えたカードが上位に入賞すれば採用されるんだってさ」

「なるほど、それはすごいね」

「だろ。だから俺たちで考えてみないか」

「うん、いいよ」


この日僕とリョウくんはカードコンテストに向けてアイディアを出し合っていた。


「うーん、いきなり考えると難しいね。アイディアが全然浮かばないよ」

「そうだな。ならドラゴン系のTゾーンを使うカードはどうだ?」

「あ、それいいね。やっぱり作るならカッコいいドラゴンがいいよね」

僕たちはそのドラゴンの効果のアイディアを紙に書き留めながらアイディアを

膨らませていった。


「よーしこんな効果はどうだ。同じサポートカードを2枚以上使った時

デッキから1枚サポートカードを使えるってのは」

「それいいね。効果が独特だしドラゴンだからレベル3がいいよね」

「やっぱりこういうのいいよな。デッキからサポートカードを使う系は強いからな。マモル、名前の方はどうだ?思いつきそうか?」

「うーん、そうだねぇ…」

考えたアイディアの中から1つ選びそれをリョウくんに提案することにした。

「ダブルフォースドラゴンっていうのはどうかな?」

「なんかそれかっこいいじゃん。それにしようぜ」

ダブルフォースドラゴン、それが僕たち2人が考えたドラゴンだ。

これがコンテストで上位に入れば実際のカードとして採用されることになる。

実際に使った時のことをイメージすると胸が高ぶった。

「よし、せっかくだから今日考えたダブルフォースドラゴンをブログに載せることにするぜ。マモル入ればどうする?」

「僕もその記事を載せてみるよ。僕もオリジナルの効果のカードを考えてみたいしね」

オリジナルカードの話をしてて気づいたら夕方になっていた。

「そうかじゃあ今日はこれぐらいにするかじゃあなマモル」

「じゃあね」


帰宅して夕食と風呂の後でいつも通りブログを書いた。

そして僕の1日はゆっくりと過ぎていった。

















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