第2話 新カード研究部

「新カード研究部か。ナイスな響きだな」


掲示板の新カード研究部の張り紙にリョウくんは釘付けだった。

掲示板によると活動は週4で放課後に色んな活動をしながら

ワールドクリエイトを極めていくらしい。

ワールドクリエイトは僕らの中ではリョウくんが一番強くて

僕と天野さんがいい勝負といったところだった。


「明日3人で行こうぜ」


リョウくんがそういった後、3人とも帰宅していった。


帰宅後、夕食をいつものように食べる。

僕の1日の日課は7:00に起きて、朝食を食べ支度をする。

そして朝の登下校はいつも一人でいく。

そしてクラスで天野さんとリョウくんで会話をして授業を受ける。

そして、昼食は僕とリョウくんの二人で食べて

昼休みをのんびり過ごす。

そして、午後の授業を受ける。

中学の時よりも授業の内容が難しくて

脳の疲労は中学の時よりも増していた。

放課後には高校の勉強に慣れていないためかクタクタだった。

「ふぅ、高校の勉強は難しいね」

「ああ、まったくだ。こんなに疲れるとは思わなかったぜ」

僕とリョウくんはすでに机の上にグターとなっていた。

高校の勉強は頭に入れることが多くて授業時間も長くなっていて

家で復習ができる集中力があるか心配だった。


「二人ともお疲れ様〜」


笑みを浮かべた天野さんがそう言った。


「今日、新カード研究部に行く約束をしてたよね。せっかくだし寄って行こうか」

「そういえばそうだったな。そんじゃ行くか」


疲れた体を起こし僕たち3人は新カード研究部の部室へと向かっていった。


「お、もしかして見学の人かい?」

「あ、はいそうです」

「そうかそうか。よく来てくれたな。俺は部長の折田テツヤだ。よろしくな」

「はい、こちらこそよろしくお願いします」

ぺこりとお辞儀をする。

「まあ、部屋で大まかな説明をするくらいだし、あとはゆっくり見ていってくれ」

折田さんの話によるとここでの活動はほとんどが学生ボランティアや学校で認定されている学生バイトを通じて、それらの奉仕活動で得た資金でカードを購入するらしい。

そして他にもブログで近況報告をしたり、対戦動画を作ったりする。

しかも他校との交流試合ともあるそうだ。


それらの話を聞いて僕は部活に入るのが楽しみになったんだ。

自分達の世界が広がることや色んな人と対戦できること。

僕たち3人は部活終了後に部の話をしながら胸を躍らせて帰っていった。


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