君との絆

土呂

第1話 始まりの季節

入学式が終わる。


僕は今年で高校生になった。

新しい学校、新しい教室、新しいクラスメイト。

何もかもが新しくなった。

変わっていないことといえば、中学時代の友達の新田リョウくんと

天野アヤさんが同じクラスだということだ。

僕達はカードゲームのワールドクリエイトを通じて知り合い

様々な出来事の中で仲良くなれたんだ。


「よぉマモル、高校生になってもよろしくな」

「あ、リョウくん。僕の方こそよろしくね」


僕に声をかけたのは新田リョウくんで中学時代によくワールドクリエイトで

対戦した仲だ。

最初の頃、僕達の仲はあまり良くなかったが、こうして高校生になって

親友の仲になったんだ。


「授業の内容が中学の時よりも難しくなったと聞いてるけど、

大丈夫かな…」

「勉強のことは俺はNGだぜ。中学のときすら難しく感じていたからな」

「そ、そうですか…」


リョウくんにとって勉強は天敵らしい。

僕もどちらかといえば勉強は苦手で高校の勉強は不安だった。


「はぁ、、、僕も勉強は不安かな」

「なるほど、二人ともお困りのようだね」


僕達の勉強の話題に入ってきたのは天野さんだった。


「勉強は得意だから、たまになら協力してもいいよ」

「お、マジで!?頼むわ天野さーん」


リョウくんがノリノリで返事をする。


「その代わり、1回につきパック1個おごってね」

「え、マジで…」

「えへへ、冗談だよ」

リョウくんは唖然として、少ししてから笑った。


「今のは一瞬本気かと思ったぜ。まあ、テスト前とかは頼むわ」

「テスト勉強で勉強会するのが良さそうだね」

「僕も混ざっていいかな」

「いいよ3人でやろ」


高校生になって勉強が難しくなって、赤点が少し怖いと思ってたが

3人で勉強会するなら勉強も悪くないと思った。


「勉強会ではカード禁止だよ。リョウくん分かった?」

「はい、分かりました」


普段強気なリョウくんが珍しく下手に回っている。

いつもと違うリョウくんが少し面白かった。


今日の放課後は友達を作るクラスメイトや部活を見に行く人などいた。

僕達は部活が載ってる掲示板を見に行った。

そして僕達は新・カード研究部という部活に興味津々だった。






















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