封印された過去
彼には幼い頃の記憶がない。
…と言うより、有名な病院で催眠治療で記憶を一部の記憶を封印されたのだ。
何故、封印されたのか理由は分からない上に、彼自身も自覚はなかった。
しかし、小さい頃の事を思い出そうとすると、
頭の中にモヤのようなかかり、彼の思考を邪魔をする。
だからなのか、
記憶を消される前に離婚した父親の顔すらも思い出すことができない。
それどころか、父親が存在したのかも確証はなかった。
幼い頃の写真や玩具などすべてを母親は処分されてしまった。
たまに、さり気なく母親に小さい頃の事や父親の事を聞いても
いつもはぐらかされてしまう。
母親から真実を聞こうにも、毎回はぐらかされてしまうため
もはや手がかりすらない状態に諦めていたが、
幼い頃に何かあった事は確信を持っていた。
しかし、過去を知りたい彼と、知るのが怖い彼の葛藤が
高校生になった今でも心の中で、ずっと燻り続けていた…
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