第4話
そして、セシリアはリリアと一緒に修道院を出る事にした。リリアと離れるのが嫌で、無理矢理、付いていく事にした。リリアはセシリアに
「ずっと面倒をみていかなければいけないのか。」
と膨れていたが、最後にはセシリアのワガママを受け入れる事になった。
2人は、外の世界に胸を躍らせながら、話し合った。
セシリアが、本を持ち開きながら目を輝かせ
「ねえ、知ってる?外の世界には王子様がいるんだって!」
手に持った本を見つめながら頬を少し赤らめながらセシリアは、無邪気に笑ってリリアに言った。
「あのねぇ、王子様なんていないのよ?第一に、ここは国じゃないでしょ、、、?」
呆れたリリアはセシリアより外の世界の事を良く理解しているみたいだった。
「だって外の世界には男の人がいるのよ?王子様でしょ男の人って。」
確かに修道院に置いてある本の中の男性は、王子様ばかりだった。セシリアは男の人は王子様なのだと信じて疑わなかった。リリアは男性を上手くセシリアに説明する自信がなく、深くセシリアに話しはしなかった。セシリアは希望に満ちた気持ちでいっぱいになり毎日、修道院から出る日を、楽しみにしていた。
蒼いセレスフィア @himura
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