第3話

シスターの話によると、セシリアは生まれてすぐ修道院に置き去りにされていたらしい。天上界では珍しい青い髪をしているので捨てられたのか?そうシスターは話していた。修道院には両親のいない子供たちが暮らしていた。リリアは病で両親を亡くしたらしい。生涯で1度しか産む事ができない子供を捨てるなんてよほどセシリアは両親に受け入れられなかったのだろう。そう思っていた。だけど修道院にはたくさんの友達がいる。中でも同じ部屋でずっと過ごしてきたリリアはセシリアにとって親友であり姉のようなとても大切な存在でした。毎日ベットに入ってから将来のことを話したり今日はあった1日のことを話したりシスターの陰口を言ったり寝る前にセシリアとリリアは楽しくおしゃべりをしていた。ずっとこんな毎日が続いて行って、修道院で生涯暮らす事に何の疑いもなかった。

ある日、セシリアとリリアはマザーシスターに呼ばれた。マザーシスターは修道院で1番偉いシスターです。

いつも優しく修道院のみんなに声をかけ励まし勇気づけてくれるとても優しく寛容なマザーシスター。

どうして呼ばれたのかセシリアはわかりませんでした。マザーシスターの部屋に入ると、マザーシスターは優しく微笑んで、セシリア達に 問いかけました。

「もうすぐあなた達も18歳、大人の仲間入りです。歩む道を見つけましたか?」

マザーシスターに聞かれ、セシリアは答えに悩んでいました。するとさっきまで何も言わなかったリリアが

「私は外の世界に出て、いっぱい勉強して天使になりたいと思っています。」

突然のリリアの言葉にセシリアは驚きました。ずっと一緒に暮らしていくと思っていたリリアが突然、修道院から出て天使になるなんて、、、。その夜セシリアはリリアに聞きました。

「ねえ、リリア、天使になりたいって本当なの?」

「うん。憧れてるんだ、純白の羽に金の輪。」

「でもいっぱい勉強しないと天使になれないよ?」

リリアは壁に向かって

「わかってる。私頑張るよ。」

どうしてかリリアが冷たく感じた。

「停止になったら私たち離れ離れになるじゃない。」

セシリアは考えたくないけどそう言った。

「仕方ないじゃない、、、。」

そう言うとリリアは眠りについてしまった。


セシリアは眠れず、上を見つめリリアの寝息を聞きながら考えた、、、。

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