031 道標(みちしるべ)
喉を通る呼吸の音が激しく乱れ、まるで、真冬の梢を吹き抜ける風たちの悲鳴のようだった。
シェルはカギを握り締め、わき目もふらずに森の中を走りぬけた。土地鑑のおぼつかない学寮までの道のりが、無限の距離に感じられる。何度も木の根に足をとられ、朽ち葉のうえに倒れこんでも、シェルは痛みを感じることも忘れていた。
枝々を透かせて見える空は、あっけないほど晴れている。必死で走りながら雲一つない青空を見上げると、シェルはその眩しさで、溢れ出る涙を止められなかった。
「箱を……キャビネットの中の……箱………」
肺が引きつるような息苦しさと戦うために、シェルは意味もなく、言いつけられた言葉を繰り返した。
シュレーの部屋を訪ねた時、その奥には古めかしいキャビネットがあった。立派な彫刻のある、黒檀の扉がぴったりと閉じられ、くすんだ金の錠前がかかっていた。
その中にある解毒剤を持ってもどれば、シュレーは助かるのだと、シェルは、震えあがり足を止めそうになる自分に言い聞かせつつ、木の根を避け、岩場を飛び越え、ふもとの学寮を目指して走りつづけた。
腹の奥に、焼けた鉄を押し当てられているような痛みを感じる。それに気をとられると、息をすることもできなくなりそうに思えて、シェルはその痛みから逃れようと必死なった。
それはおそらく、陣の天幕の中で、シュレーが感じている痛みに違いなかった。感応力が、遠く陣を離れた今でも、彼の感覚を追いつづけているのだ。
学寮に急ぐ自分の足を妨げる、その鈍く煮えたぎるような苦痛を、シェルは断ち切りがたい思いで感じ取っていた。この痛みが感じられるかぎり、シュレーが生きているのだと知ることができる。痛みを感じるのは生きている者だけだ。死んでしまえば、その苦痛さえ、ただの漠然とした感傷となってしまう。
生きている。まだ、シュレーを助けることができる。自分を苦しめるその苦痛から、逃れてはならないとシェルは感じていた。
生まれつき体の弱いシェルが、病がちになって熱を出すたびに、シェルの母や姉達は、いつもそばにいて、シェルが味わっている苦痛を分け合ってくれた。どんなに苦しい時でも、そうやって家族がそばにいて、自分の痛みをともに苦しんでくれることが、とても暖かいものとして感じられ、いつも、病床のシェルを励ましてくれた。
いつもちょっとしたことで倒れこむ虚弱な体のことを、恨めしく思ったこともあった。しかし、いまシュレーが味わっているこの痛みにくらべれば、あんなものは問題にもならない程度の苦しみだ。シェルは、その苦しみの中に、シュレーをたった一人で置いておくのがいやだった。誰かの心が寄り添っていることが、彼を励ますのではないかと思えて、その苦痛を他人のものとして放り出すことができない。
カギをつなぐ鎖を、シェルは走りながら自分の首にかけた。
死にかけている者の心に触れてはならないと、森の部族の大人たちは、シェルに教えていた。死にゆく者のそばに寄り添い、別れを惜しむのには退き時がある。死線をまたぐ時は、誰しも一人で逝かねばならない。死霊の心に触れてはならない。生きたままの体で、死を経験してはならない。それは、感応力を持って生まれてきた者が、自分の壊れ易い精神を守るために、絶対に必要なことだ。
シェルは、故郷で教えられたことに、簡単に叛こうとする自分の心が不思議だった。命の危険にさらされ、冷たい死に触れようとするシュレーの気配から、手を離すことができない。
このままシュレーが死ねば、自分は生きたままで生と死の境を越えてしまうことになる。死霊がささやく言葉に、耳を傾けてはならない。それも厳重な森の掟だ。だが、シュレーがもしこのまま死ななければならないというなら、自分は、彼が話したがる言葉の全てを、聞いてやるのが当たり前だと感じている。
「…シェル!?」
呼びとめられて、シェルは悲鳴をあげた。いつのまにか、感応力の伝えてくる気配に没頭していた。
十数歩も行き過ぎてから、シェルは振りかえった。左手に長剣を提げたイルスが、針葉樹の幹の向こう側にいた。
「イルス…!」
話している暇が惜しい。シェルはすぐにも走り出したい気分で、じりじりと焦った。走り寄ってくるイルスを、じっとして待つことができない。落ち付かないシェルの様子を見て、イルスが深刻な表情を見せる。
「どうした、なにがあった!?」
異変の気配を察したのか、イルスの声は硬く、かすれていた。
「ライラル殿下が…………! イルス、早く陣に戻ってください!」
うまく説明することができず、シェルは息切れする喉をなだめならが、陣のほうを指差した。
かまわずに走り去ろうとするシェルを、イルスの声が鋭く退き留めた。
「…毒か!?」
「え…!?」
シェルは心底から驚き、振り向いた。イルスの声には、確信めいた響きがあった。
「死んだのか!?」
走りだそうとするシェルの肩をイルスが掴んで、乱暴に揺する。
その瞬間、シェルは目の前に激しい色がいくつも閃くのを感じて、自分がどこにいるのか、わからなくなった。
ねっとりと熱い風が窓から吹き込んでいるのを感じながら、内心からの凍えるような震えが湧き上がってくる。小さな子供の泣き声が、すぐ耳元で聞こえた。母上、と何度も叫んでいる。その声の聞こえたほうへ意識をむけると、血まみれになった豪華なドレスにすがりついている子供が見えた。見なれない文様が刺繍された短衣(チュニック)は、初めて会った時にイルスが着ていたものに、どことなく似ている。
指先から血のしずくを滴りおとす優しい手がのびてきて、自分のほほに触れるのを、シェルは感じた。微笑んでいる女性の、青い瞳がこちらを見ている。
イルスはいい子ね、と、その女性が異国の言葉で囁いた。力なく横たわり、汗をかくように血を流しているドレスの女性は、丸く膨らんだ腹を抱えていた。妊娠している。
自分の心の中から、ははうえ、と、稚(いとけな)く震える声が聞こえた。
シェルは焦った。これは、たぶんイルスの心だ。感応力のせいで、彼の心に引き込まれかけているのだ。人の心の奥底にあるものに、触れてはいけない。
「答えろ、シュレーはどうなったんだ!?」
間近でわめくイルスの声が、シェルを幻想から引き戻した。激しく揺さぶられて、シェルの首ががくりと仰け反る。よろめきながら、シェルはイルスの手を振り払った。
荒い息をつきながら、シェルはイルスから数歩あとずさった。答えを言葉にできず、代わりに激しく首を横に振ってみせる。
「僕が……解毒剤を…取りに行くんです!」
「どこにある?」
「ライラル殿下の部屋に………」
「俺が行く、お前は首級を持って戻れ。俺のほうが速い」
イルスが、シェルの手に、革袋につめた丸い大理石の球を押し付けようとしたが、シェルはそれを拒んだ。
「だめです、それは! イルスは戻ってください。ライラル殿下が、イルスのこと心配してました!」
「後でいい、そんなのは」
「陣にはまた敵が来てると思います。模擬戦闘には勝たなきゃならないって、ライラル殿下が……。倒れたことを知られて救護されたら、その医師が殿下を殺すだろうって………ここの人達は、みんな、共謀してるんだって言うんです」
首級を押しつけようとするイルスの手から、力が退いて行くのが感じられた。
言いながら、シェルは自分の頬を涙が伝い落ちていくのを感じていた。なぜ泣いているのか、自分でもよく分からない。恐ろしさと悲しさ、いいようのない怒りと悔しさが、シェルの心のなかに充満して、涙になって流れ出てくるようだった。
イルスが、言葉を失ったように、じっとシェルの顔を見下ろしている。イルスも、ここまで同じように走ってきていたせいか、ゆっくりと肩を上下させて、大きな息をついている。それでも、汗のしずくを浮かせた顔には、まだ充分な余裕があった。
「僕がいても、もう何の役にも立たないから……イルスが戻ってください」
うな垂れて、シェルは告げた。
ざあっと激しい風が森の中を駈け抜けていき、朽ち葉を吹き飛ばし、二人の服をはためかせた。しっとりと美しく湿った森の土の匂いにまぎれて、甘い花のような香がする。イルスのほうから香ってきているに違いないとシェルは思った。彼は根っからの戦いのための血筋だ。シェルが10人束になっても、かないっこないほどの働きができる。
剣をとれないことを、悲しいと思ったのは、これが初めてだった。争うのは嫌いだ。たとえ模擬戦であっても、暴力によって何かを競い合おうとする姿は、シェルの目に醜いものとしてうつった。シェルは、自分が武器をとって敵方の学生を痛めつけるなど、想像するのもいやだった。
だが、それでも、自分が今、何の役にも立てないことが、不甲斐ない。
「わかった……」
低く、かすれた声で、イルスが答えた。その、ぼんやりとした声を聞き、シェルが顔を上げると、イルスの青い目は、どこか遠くをさまようように見つめている。
「どうして、毒殺のこと……知ってたんですか」
シェルが尋ねると、イルスは迷うような無表情になって沈黙した。シェルを見つめるイルスの視線が、ちらちらと小刻みに揺れている。
「未来視した」
ぽつりと答えるイルスの言葉を聞き、シェルは驚いてイルスの額を見た。
「だ…だめじゃないですか! イルス、命に関ることなんでしょう」
「また、助けられなかった……」
イルスは無表情だったが、彼が激しく動揺しているのが、シェルには感じ取れた。
「また、って……」
「役にも立たないこの力のせいで、俺は死ぬのか」
混乱した様子で、イルスが早口に喚いた。
「俺は、母上が死んだ時も、毒殺のことを未来視した。それでも助けられなかった。他のもそうだ。死ぬのがわかってても、何もできない。シュレーもそうなのか。あいつも死ぬのか。だったら俺は、なんのために未来なんか見てるんだ。これじゃ……俺は、ただ次の死者を選んでるだけだ! 俺がもっとうまくやってれば———————」
言い募るに連れ、イルスの口から流れ出る言葉は、彼の故郷の言葉に変わっていった。イルスは、シェルが海エルフの言葉を理解できると知っているはずだったが、それはむしろ、独り言であるように聞こえた。
「イルス…落ち付いてください! ライラル殿下は生きてます、死んだりしません……殿下もそう言ってました」
先を急がねばならなかったが、シェルはイルスを置いていけない気分で、後ずさりながら話しかけた。その声を、イルスは聞いていないようだった。言葉をつまらせて、動揺した目を見開き、森の地面を見下ろしている。そんなイルスを、シェルは激しく焦りながら見つめた。
「大丈夫です(ウフラ・スウェナ)、死んだりしません(オルト・トゥルハ・ヴィーダ)」
海エルフの言葉で話しかけると、イルスは驚かされたように顔を上げた。眉間にしわを寄せ、イルスはやっと、シェルのほうに視線を戻してくれた。
「……イルス、ライラル殿下を助けましょう。誰も助けないなら、僕らがやればいいです」
イルスが、こちらをじっと見ている。木漏れ日のふりそそぐ針葉樹の森の中で見ると、抜き身の長剣を握って立ち尽くしているイルスは、まるで、誰かがそこに置いていった、異国の彫像のように見えた。
「…俺の母上も、毒で殺されたんだ。俺は、母上を助けたかった。でも、だめだった。母上は死んだよ……俺のせいだ」
「そんなことありません、考えすぎです」
シェルは、これといった確信もなく、とっさに否定していた。
目を閉じ、イルスが悪夢を追い払うように首を振る。顔をあげて、シェルのほうを見たイルスは、すでに、シェルが知っている少年に戻っていた。
「ウェルラ・ヴィエナ(すまなかった)、フラ・メルティ(ありがとう)」
イルスは力強い響きのある海辺の言葉で応えた。
「一緒に、ライラル殿下を助けてください」
シェルはイルスの青い目を見やって、念をおすような気持ちで言った。それを聞き、イルスが頷いた。シェルは、思わず微笑んだ。イルスが、あきれた風に肩をすくめて苦笑する。
「急げ、シェル。走れ!」
歯切れの良い公用語で言い残して、イルスは陣に向かって走り去った。機敏に木の根を避けつつ走っていくイルスの背中が、みるみる遠ざかっていく。イルスはまるで風のように走る。シェルには彼がとてもうらやましく思えた。自分もまた、この森を吹き抜ける厳しい風のように、まっしぐらに走りたいのに。
一呼吸だけ見送り、シェルもまた、学寮への道のりを走り出した。山から吹き降ろす風が、シェルの背中を押してくれた。
ざわざわと梢を鳴らす風たちが、走るシェルを、つぎつぎと追い越して行く。もつれて言うことをきかない自分の足が情けなくて、涙が出てくる。吹き抜ける風を追いかけて、シェルは、泣きながら走りつづけた。
急に森が切れて、岩の目立つ小さな崖があらわれた。走る勢いをとめられず、シェルは岩場で足をすべらせた。針葉樹のささくれた幹を掴み、転がり落ちそうになる体をかろうじて止める。
空中にある自分の足先を震えながら見つめ、シェルはなんとか体を引き戻した。針葉樹を掴んだ手は、荒れた硬い樹皮のために皮膚が破れ、血をにじませていた。
シェルは、ケガをしたのは初めてだった。裂けた傷口で、みるみる小さな血の玉がふくれあがり、白かった手にいくつもの赤く細い筋を作りはじめる。
痛い。
シェルは驚いた。手の平に開いた傷口は、引きつるようにひりひりと痛み、そこだけが脈打つ様に、ひどく熱い。
血を流すことが、こんなにつらいものだなんて。
土と樹皮で汚れ、血のにじんだシェルの手の上に、ぽたぽたと涙がおちた。大きな雫が傷に触れると、涙がしみて、するどい痛みが湧きあがってくる。それでも、シェルは自分の手を見つめるのをやめられなかった。
行かなくちゃいけない。自分にそう言い聞かせて、足を踏み出す。
崖の下をのぞき込むと、下まではシェルの身長の5倍ほどもあった。むきだしの岩から、針葉樹の根が突きだし、しっとりと濡れた蔓(つる)と苔(こけ)が、それにからみついている。その高さに、シェルの目はくらみ、一瞬で怖気がやってきた。
「無理だ………僕には…降りられないよ……」
小声で呟きながら、シェルは崖の一番上にある岩を掴んだ。それで体を支えて、ぎこちなく足をおろすと、滑り易い苔の感触の中から、しっかりとした岩の足場を探し出すことができた。
そのまま、ゆっくりと体を降ろしていく。岩をつかんだ手の平の傷口が熱い。見えない足場を探る自分の足が、あきらかに震えているのを、シェルは感じていた。
あと少しで地面に辿り付きそうになったところで、シェルの手は掴んでいた岩から指を滑らせ、空をかいた。意識が抜け落ちるような落下感のあと、地面に強く背中を打ちつけ、シェルは息をつまらせた。
一瞬、心臓が止まったような気がした。
目を閉じた暗闇のなかで、鼓動が戻ってくるのを確かめると、どっと冷や汗が吹き出てくる。
仰向けに倒れたまま、シェルはゆっくりと目をあけた。
真正面に見える森の空が、透けるような淡い青だ。枝を張る針葉樹の葉が、暗い緑の陰になっている。故郷の森の、明るく温かい景色とは、まるで違っている。なつかしい、アシャンティカの森。
もう帰れないかもしれない。そう思うと無性に心細い。
痛みで痺れる体を、シェルは苦労して起こした。山々を覆う森たちは、なにも語らず、シェルの痛みに無関心だった。
いつも自分のそばにいてくれた、兄弟たちや、母のこと、族長である父のことが、シェルの頭の中に次々と浮かんできた。やわらかい陽射しの中の豊かな森。部族を守る守護生物(トゥラシェ)たち。偉大なる森の精霊、アシャンティカ。その温かい世界に、シェルは帰りたかった。心の底から、帰りたいと思った。
だが、自分は彼らに捨てられたのだ。帰るところなど、どこにもない。ここで殺されるために選ばれたのだ。スィグル・レイラスがそう言っていた。誰もそれを否定しなかった。いつか、自分はここで命をとられるのだ。それは今夜かもしれない。そうでなければ、明日かもしれない。
こうして、森の中でたったひとり苦しんでいても、誰一人手をさしのべてはくれない。このままこの地でシェルが死んでも、誰も、どうすることもできない。それっきりで終わりなのだ。どうしていいか、わからない。
もし、今、死にかかっているのがシュレーでなく、自分だったら、誰か助けてくれるのだろうか。スィグル・レイラスは、シェルが死にかけている姿をみても、いい気味だといって笑うのだろうか。
そうであっても、自分には文句が言えない。
シェルは立ちあがった。不安の生み出す小刻みな呼吸が、シェルの肺を苦しめる。
学寮まで、まだしばらく、走り続けないといけない。シュレーを助けなければいけない。それ以外のことは、今考えても仕方のないことだ。
自分自身の体に感じる痛みと、遠くからやってくる痛みが、シェルの中でせめぎあっている。もう走りたくないと叫ぶ、悲鳴に近い自分の声が、耳の奥で聞こえるような気がする。もう走りたくない。一歩だって歩けない。痛くて苦しい。立ちあがって走ったところで、誰が見ている、誰が、ほめてくれるというのだ。
そこまで思ってから、シェルは気づいた。これは自分の心であって、自分の思いではない。その声は、自分の心の奥底の、とても遠いところから聞こえていた。
私が死んでも、誰も泣かない。
密やかなその声を感じとって、シェルはあたりを見まわした。遠くから聞こえるその思いが誰のものか、シェルにはわかった。
「僕は泣きます!」
引きつる肺を抱えたまま、シェルは大声で叫んだ。
「あなたが死んだら、僕は悲しいです!! イルスだって、あなたのこと心配してました! レイラス殿下だって、きっとそうです! しっかりしてください、自分が、たったひとりだなんて…馬鹿なことを、考えないで……誰にも、一言も確かめもしないで、そんなこと勝手に決めないでください! みんな、あなたのために走ってるんですよ!!」
声に出さなくても、生まれつき持っている感応力が、それを遠くにいる声の主に伝えるはずだった。だが、言葉にださずにはいられない衝動が、シェルを突き動かしていた。
シェルの声に驚いて、深い緑の梢から、次々と鳥たちが飛び立っていった。その羽音と、動揺した小さな生き物たちの心がたてる囀(さえず)りが、かすかに伝わってきているはずの、遠い声をかき消した。
あたりが静まったあとも、どんな答えも返らなかった。だが、シェルの感応力は、誰かの物言いたげな沈黙の気配を、はっきりと感じ取っている。
聞いている。走らなければ、とシェルは思った。
呼吸を整え、痛みをなだめて、シェルは走り出した。風も鳥も、軽がるとシェルを追い越していったが、夢中でそれを追い、ただひたすらに、シェルは走った。
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