木々の静かな声をとらえた作品

木々のひっそりとした雰囲気がよく出ている作品でした。
しん、としていて冷気をはらみ、でも優しげな雰囲気も纏っている秋の様子が、視覚よりも聴覚や嗅覚や触覚によって表現されていて、その空気感が表れていました。
その静けさと、一行のやいやいわいわいとした感じがコントラストを生んでいて、ラストで直接の描写はありませんでしたが、彼らが去って行ったあとの静けさが聞こえるようでした。