主人公はある日、部屋の中で謎のパズルのピースのようなものを見つけてしまう……という出来事のあとから、なぜかそのようなものが頻繁に目に入るようになってしまった、というお話です。
保護色のものでも、一度見つけっれたら見えるようになるのと同じ現象なのかな、と想像しつつ。
SF(少し不思議)感のあるお話なのですが、なんとも奇妙な出来事の連続に、「このピースはいったい何なのだ?」という疑問が好奇心を刺激します。
日常が謎のピースの出現というだけで、一気に非日常の世界に変わるなんともいえない感覚がこの作品にはあって、短いながらも記憶に残る作品かと思います。