16.10.29

馬車道というレストランに初めて行ってきた。

ピザの食べ放題があるとは聞いていたが、

まさかそれしかないとは思わなかった。


入店した時に21時を過ぎていたが、店内は8割方埋まっていて、

子供の数も少なくはなかった。


私が子供の頃は、少なくとも21時を過ぎて外食など、

したことはなかったように思う。そんな遅い時間まで外に

いるということ自体、珍しかった。


親の生活や考え方が変わってきたのもあるだろうが、

子供が夜外にいることに怖がらなくなったのも、あると思う。

リスクが少なくなったわけではないはずなのだが、

そこに夜が持つ安心や居心地の良さも同居しているせいであろう。

もう夜は十分に明るいし、誘惑してくる物も沢山ある。


この子供たちが大人になれば、きっと自分の子供を夜連れ出すことに

何の抵抗もないだろうし、悪いことかもしれないなんてひとかけらも

思うことはないのだろうなと思った。

その結果は現にこうやって目に見え始めているし、馬車道だけが

特殊なお店というわけでも当然ないのだ。


何世代も過ぎぬうちに、昼間はもっと静かな世界になるかもしれない。

そうすると、今度は急に昼間が恋しくなるものなのだ。

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