16.10.24

転居後、まだ湯船に浸かったのは1回だけである。

この家の風呂は追い炊きというシステムがなく、

温かいお湯に浸かりたければ、毎日お湯を張りなおさないといけないのだ。


当然、湯に浸かるだけが風呂ではなく、体も頭も洗わなければならない。

そうなると水道代とガス代がどうなるのか、考えるだけでも恐ろしいので、

とりあえず寒さを我慢できなくなるまではシャワーで済ませる魂胆である。


さて、10月も下旬になればいよいよ冬の足音が聞こえてくる。

たまに勇み足で急激な寒さを見せたりはするが、部屋の保温性が良いのもあって、

室温が20度を切ることはまだ殆どない。


ただ、シャワーを浴びて浴室から出ると寒いと感じるようにはなってきている。

来週ぐらいからは十分な寒さに包まれるであろう。


風呂や温泉が特別好きだというわけではないが、

疲れたときはやはりお湯に浸かりたい。

固形の入浴剤でも入れて、しゅわしゅわ楽しみながら、

何も考えずに目を瞑って、ただ湯に浸かるのは2度寝にも似た気持ち良さである。


そのまま風呂で寝てしまうと大抵お湯が冷めているので、追い炊きをする。

転居前の風呂では頻繁に寝ていたので、追い炊きの回数も非常に多かった。


体を温めて懐を冷やす。

冬の風呂は一長一短である。

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