太陽、催眠術、植物園
容赦なく照り付ける太陽に、一行はいいかげん辟易していた。生い茂る熱帯の植物も、十分には日差しを遮ってくれない。催眠術にでもかかったように虚ろな目をしながら、道のない森を進む。
時折、極彩色の鳥が空を横切る。大きな羽の蝶々が舞う。
けれどここは自然のなかではない。巨大な植物園の奥深く、管理者でさえ監視しきれない場所だった。少し考えればわかりそうなものだが、あらかじめ定められたルートには理由がある。好奇心はときに命を奪うというわけだ。
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